[ 掲示板に戻る ]

記事No.25749に関するスレッドです

ベクトル 平面図形 / マルコメX
証明方法が思い付きません。解説お願いします。
No.25749 - 2014/05/01(Thu) 08:39:59

Re: ベクトル 平面図形 / ヨッシー
天秤法を使えば、すぐ出ますが、ここでは面積比のみで示してみます。
 BE:EA=1:a
 CD:DA=1:b
とおきます。
 △BCG:△ACG=1:a ・・・(i)
 △BCG:△ABG=1:b ・・・(ii)
より
 △ABG:△ACG=b:a → BH:HC=b:a
(※ここまではチェバの定理を使っても出せます)

ここで、
 △ABG:△ACG:△BCG=b:a:1
であるので、
 △ABG=<b>、△ACG=<a>、△BCG=<1>
とおきます。
 △AEG={a/(a+1)}△ABG=<ab/(a+1)>
 △ADG={b/(b+1)}△ACG=<ab/(b+1)>
よって、
 四角形AEGD=△AEG+△ADG=<ab(a+b+2)/(a+1)(b+1)> ・・・(iii)
一方、△ABC=<a+b+1> に対し、
 △AED={a/(a+1)}{b/(b+1)}△ABC=<ab(a+b+1)/(a+1)(b+1)> ・・・(iv)
(iii)(iv) より、
 AG:AF=(a+b+2):(a+b+1) ・・・(v)

また、
 △BHG={b/(a+b)}△BCG=<b/(a+b)>
より、
 △ABG:△BHG=(a+b):1 → AG:AH=(a+b):(a+b+1) ・・・(vi)
(※これは、メネラウスの定理を使っても出せます)
(v)(vi) より、
 1/AG:1/AF:1/AH=(a+b+1):(a+b+2):(a+b)
 1/AG:(1/AF+1/AH)=(a+b+1):(2a+2b+2)=1:2
となり、
 1/AF+1/AH=2/AG
が成り立ちます。

No.25750 - 2014/05/01(Thu) 10:14:28

Re: ベクトル 平面図形 / マルコメX
あ!なるほど!面積比でこんな鮮やかに解けるとは。。。!
ありがとうございます。
この問題は私の通ってる医系予備校のテキストのベクトルの項目にあった問題でしたが、全然分かりませんでした。。。。
ちなみに「天秤法」とは何でしょうか??
初めて聞きました!

No.25751 - 2014/05/01(Thu) 16:32:11

Re: ベクトル 平面図形 / ヨッシー
天秤法については、こちらの記事で触れています。

この問題の場合、先程と同様に、a,b を置きます。

図において、線分ABを竿に見立てて、Eで吊るすとします。
この天秤の両端A,Bに、どれだけのおもりを吊るせば釣り合うかを
考えると、支点からの距離の逆比で、Aに1、Bにaを吊るせば、
釣合います。これを、各点に(1)(a)と書き込みます。
同様に、ACにおいて、A(1)、C(b)です。
ここで、Aの数字がともに同じ(違ったら何倍かして揃える)とき、
線分BCについても、天秤が成り立っており
 BH:CH=b:a
となります。


さらに、D,E,H には、両端のおもりと釣り合うだけの
逆の力が働きます(要するに両端の和です)。
これを書き込むと、図より、
 BG:GD=(b+1):a
 CG:GE=(a+1):b
 AG:GH=(a+b):1
が得られます。


さらに、DEを結んだ図を考えると、
 EF:FD=(b+1):(a+1)
 AF:FG=(a+b+1):1
までも得られます。

No.25752 - 2014/05/01(Thu) 17:45:48

Re: ベクトル 平面図形 / ヨッシー
ベクトルというタイトルを見逃していました。
一応、ベクトルで解くと以下のとおりです。
 AE=aABAD=bAC
とおきます。(上の場合と、置き方が異なります)
このとき、実数s,tに対して、
 AG=sAB+(1−s)AD=sAB+(1−s)bAC
 AG=tAE+(1−t)AC=taAB+(1−t)AC
ABACは一次独立なので、
 s=ta
 (1−s)b=1−t
これを解いて、
 s=(a-ab)/(1-ab)、t=(1-b)/(1-ab)
よって、
 BG:GD=(1−s):s=(1-a):a(1-b)
 CG:GE=t:(1−t)=(1-b):b(1-a)
より、
 AG={(a-ab)/(1-ab)}AB+{(b-ab)/(1-ab)}AC

HはAG上の点であるので、
 AH=uAG=u{(a-ab)/(1-ab)}AB+u{(b-ab)/(1-ab)}AC
また、HはBC上の点であるので、係数の和が1となり
 u{(a-ab)/(1-ab)}+u{(b-ab)/(1-ab)}=1
 u(a+b-2ab)/(1-ab)=1
よって、 
 u=(1-ab)/(a+b-2ab)

FはAG上の点であるので、
 AF=vAG=v{(a-ab)/(1-ab)}AB+v{(b-ab)/(1-ab)}AC
    =v{(1-b)/(1-ab)}AE+v{(1-a)/(1-ab)}AD
また、FはDE上の点であるので、係数の和が1となり
 v{(1-b)/(1-ab)}+v{(1-a)/(1-ab)}=1
 v(2-a-b)/(1-ab)=1
よって、
 v=(1-ab)/(2-a-b)
以上より、AG=k とおくと、AH=(1-ab)k/(a+b-2ab)、AF=(1-ab)k/(2-a-b)
1/AG=1/k、1/AH=(a+b-2ab)/(1-ab)k、1/AF=(2-a-b)/(1-ab)k
となり、
 1/AH+1/AF=(1/k){(a+b-2ab)+(2-a-b)}/(1-ab)
  =(1/k)(2-2ab)/(1-ab)=2/k=2/AG
となります。

No.25753 - 2014/05/01(Thu) 18:10:13

Re: ベクトル 平面図形 / マルコメX
天秤法の解説、御丁寧にありがとうございました!
まさに天秤のように釣り合いをとると、さらに辺の比が芋づる式に出てくるので、目からウロコでした。
ベクトルでの別解もありがとうございました!

No.25756 - 2014/05/01(Thu) 18:44:07