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記事No.39720に関するスレッドです

通過領域 / さか
パラメーターでしょうか?
よくわからないので解説よろしくお願いします。

No.39714 - 2016/10/21(Fri) 22:12:21

Re: 通過領域 / angel
「通過領域」ということは1番の方ですね?

主な解き方としては2通り思い浮かびます。
が、いずれにしてもどこかでは「ある点 ( 仮にQとします ) が、いずれかの点Pに対応する垂直二等分線l上にあるとしたらどうなるか」という考えにシフトしていく必要があります。
※最終的に求めるのは「l が通過しない範囲」なので、「Qがl上に無い」が正しいと言えばそうなのですが、「ある」の方で考えて後から条件を逆転させた方が分かり易いと思います。

No.39718 - 2016/10/22(Sat) 00:28:41

Re: 通過領域 / angel
一つ目は、正攻法というか、計算メインで進めていく方法です。

まず、Pの点を仮に置いて、その時のlを決定します。

Pを(X,Y)と置くとき、Pは円C上にあるため、
 X^2+Y^2=100 …?@

APの垂直二等分線lの方程式は、
 (x-4)^2+y^2=(x-X)^2+(y-Y)^2
 ※APの垂直二等分線は、A,Pからの距離が等しい点の集まりであることに注意
整理して
 (X-4)x+Yy=(X^2+Y^2)/2-8
 ⇔ (X-4)x+Yy=42  ←?@の条件を適用

次に、l上にある点Qを(p,q)と置くと、上で求めたlの方程式から
 p(X-4)+qY=42 ⇔ pX+qY=4p+42 …?A

ここで問題が切り替わっています。

 点Qが、ある点Pに対応するl上にある
 ⇔ あるX,Yに対して?@,?Aが両方成立する
 ⇔ (p,q)の組に対し、X,Yの連立方程式?@,?Aが解を持つ

ということで、ここからは「方程式の解の成立条件の問題」として見ていきます。
…まあ2次方程式なので、判別式に持って行ってもいいんですが、
?@は点(X,Y)に対する円の方程式、?Aは点(X,Y)に対する直線の方程式と見ることができますから、
「円と直線が共有点を持つ条件」として「円の中心・直線間の距離と円の半径との大小」で考えます。

先に、(p,q)=(0,0)だと、どのような(X,Y)に対しても?Aが成立しない、ということで除外しておきます。
(p,q)≠(0,0)に対して、(X,Y)が解を持つ条件は、

 円の中心と直線間の距離 |4p+42|/√(p^2+q^2)≦10

この分母は√で正の形なので、分母を払って2乗して
 (4p+42)^2≦100(p^2+q^2)
 ⇔ 21p^2-84p+25q^2≧441

最後に。求めるのは「l が通らない範囲」なので、条件を逆転させて、
 21p^2-84p+25q^2<441 ( もしくは(p,q)=(0,0) …だけど、この条件は不等式に吸収される )
結局、答えは楕円の内側 21x^2-84x+25y^2<441 と分かります。
なお、標準形に直せば (x-2)^2/25+y^2/21<1 です。

No.39719 - 2016/10/22(Sat) 00:29:52

Re: 通過領域 / angel
もう一つの解法は、図形としての性質に着目して条件を整理していく方法です。
決まれば、煩わしい計算ほとんどなしに解くことができます。

P,Qについては上と同じです。
が、今度は座標の数値を考えません

で、今回APの中点をMとします。直線 l、つまりQMはAPの垂直二等分線ですから、AP⊥QMです。

次に、AQ=QBとなる点Bを取ります。△ABPは△AQMを2倍に拡大した形、相似形ですから、角Pも直角です。

するとどういうことか。△ABPは直角三角形ですから、PはABを直径 ( 自動的にQが中心 ) とする円上に来ます。
すなわち、Pはその円と、元からある円Cとの共有点になります。

では、ここで条件をひっくり返します。
Qがどんなl上にも来ないということは、2つの円の共有点たるPが存在しない、
つまり、2つの円が共有点を持たないということです。

これは、円の中心同士の距離と半径の関係から条件を求めることができて、
 (中心間距離OQ)+(円の半径QA)<(円の半径10)
すなわち、
 OQ+AQ<10
これは、2点O,Aを焦点とする楕円の内側に他なりません。

なお、楕円の中心は、2焦点の中点(2,0)、長軸の長さは不等式に現れる10
短軸の長さは焦点間距離と長軸の長さから√(10^2-4^2)=2√21
ということで、不等式 (x-2)^2/25+y^2/21<1 となります。

No.39720 - 2016/10/22(Sat) 00:32:45

Re: 通過領域 / angel
あ…。2番目の解き方、別に点Bを持ち出さなくても良かったですね。( 間違っているわけではないですが )

垂直二等分線上にあるQに関しては、QA=QP ですから、それだけで、P,Aが共にQを中心とする円上にあると分かります。

No.39732 - 2016/10/22(Sat) 16:26:40