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記事No.43321に関するスレッドです

(No Subject) / 名
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/index.htm
このサイトの画像の部分の事なのですが、階乗とN進法にどの様な関係性が働いているのかが分かりません。なぜ、「100!」の中の素因数2を調べる時に「100」を2進法展開するのかも分かりませんし、さらに言うなら、「100!」の中の素因数2の個数を調べる時は、ただ「100-3」をするだけなのに、「100!」の中の素因数5の個数を調べる時は「100-4」を、さらに 1/4 するのは何故なのでしょうか…?

No.43321 - 2017/05/25(Thu) 08:52:39

Re: / ヨッシー
http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/index.htm
どの記事に載っていますか?

No.43322 - 2017/05/25(Thu) 11:09:02

Re: / 名
すみません、 http://www004.upp.so-net.ne.jp/s_honma/gauss/gausssymbol.htm
ここです。

No.43324 - 2017/05/25(Thu) 11:50:15

Re: / ヨッシー
詳しい説明は、そのページの前段に書かれていますので、そちらに譲るとして、
 自然数 N の階乗( N!)の中に、素数 P は次の個数含まれる。
  
 (ただし、N の P 進法展開を、stu・・・ とする。)
を数学的帰納法で示してみます。

P=2 の場合
 Nを2進法展開したときの、各位の数の合計をf(N)とすると、
 N!に含まれる素因数2の個数は
  N−f(N)
 と表される、というのが示すべき命題です。
N=1 のとき、f(N)=1 であり、含まれる2の個数は
  1−f(1)=0 (個)
で、標記の命題は成り立ちます。
ある自然数kについて、k!に含まれる2の個数が
 k−f(k) (個)
であり、これに k+1 を掛けて (k+1)!を作る時、
「(k+1)!に含まれる2の個数が
 k+1−f(k+1)
であること」 ・・・(A)
を示します。
kに1を足してk+1にするときの、2進法での変化を考えると、
1.繰り上がりがない時
 110010+1=110011
 のような場合で、k+1 が奇数の場合です。
 このとき、f(k+1)=f(k)+1 であるので、
  k+1−f(k+1)=k−f(k) ・・・2の数はkのときと変わらない(k+1が奇数のため)
 よって、(A)は正しいです。
2.2^n の位まで繰り上がる時
 10111+1=11000 2^3の位まで繰り上がった場合
 k+1 は 2^n の倍数で、2^(n+1) の倍数ではないので、含まれる2の数はn個増えます。
 一方、f(k+1)=f(k)−n+1 (1の位から 2^(n-1) の位までが0になり、2^n の位が1となる)
 より、
 k+1−f(k+1)=k−f(k)+n
 よって、(A)は正しいです。
以上より、すべての自然数Nについて、首記の命題は成り立つことが証明されます。

一般の素数Pのときもほぼ同じで、
 NをP進法展開したときの、各位の数の合計をf(N)とすると、
 N!に含まれる素因数Pの個数は
  {N−f(N)}/(P-1)
 と表される、というのが示すべき命題です。
N=1 のとき、f(N)=1 であり、含まれる2の個数は
  {1−f(1)}/(P-1)=0 (個)
で、標記の命題は成り立ちます。
ある自然数kについて、k!に含まれるPの個数が
 {k−f(k)}/(P-1) (個)
であり、これに k+1 を掛けて (k+1)!を作る時、
「(k+1)!に含まれるPの個数が
 {k+1−f(k+1)}/(P-1)
であること」 ・・・(A)
を示します。
kに1を足してk+1にするときの、P進法での変化を考えると、
1.繰り上がりがない時
 434210+1=434211  (5進法の例)
 のような場合で、k+1 がPで割り切れない数の場合です。
 このとき、f(k+1)=f(k)+1 であるので、
  {k+1−f(k+1)}/(P-1)={k+f(k)}/(P-1) ・・・Pの数はkのときと変わらない
 よって、(A)は正しいです。
2.P^n の位まで繰り上がる時
 30444+1=31000 5進法で、5^3の位まで繰り上がった場合
 k+1 は P^n の倍数で、P^(n+1) の倍数ではないので、含まれるPの数はn個増えます。
 一方、f(k+1)=f(k)−(P-1)n+1 (1の位から P^(n-1) の位までが0になり、P^n の位が1となる)
 より、
 {k+1−f(k+1)}/(P-1)={k+f(k)}/(P-1)+n
 よって、(A)は正しいです。
以上より、すべての自然数Nについて、首記の命題は成り立つことが証明されます。

P=2 の場合は、イメージを掴むために載せたもので、一般のPだけでも十分です。

No.43332 - 2017/05/25(Thu) 18:20:57