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記事No.61197に関するスレッドです

確率漸化式 / さわ
解き方を教えてください
No.61197 - 2019/09/07(Sat) 21:19:07

Re: 確率漸化式 / ヨッシー
n回目の試行で、
 Aが1点になっている確率を r[n]
 2点になっている確率を q[n]
 3点になっている確率を p[n]
とします。偶数と奇数は同確率なので、Bが、1点、2点、3点に
なっている確率も、r[n]、q[n]、p[n] です。
 r[n+1]=(r[n]+q[n])/2 ・・・(1)
 q[n+1]=r[n]/2     ・・・(2)
 p[n+1]=q[n]/2     ・・・(3)
r[1]=1/2、q[1]=0、p[1]=0
順に 
 r[2]=1/4、q[2]=1/4、p[2]=0
 r[3]=1/4、q[3]=1/8、p[3]=1/8
 r[4]=3/16、q[4]=1/8、p[4]=1/16
 r[5]=5/32、q[5]=3/32、p[5]=1/16
 r[6]=1/8、q[6]=5/64、p[6]=3/64
 r[7]=13/128、q[7]=1/16、p[7]=5/128
よって、p[5]=1/16, p[6]=3/64, p[7]=5/128

(2)(3) より
 q[n]=2・p[n+1]
 r[n]=4・p[n+2]
(1) に代入して
 4・p[n+3]=(4・p[n+2]+2・p[n+1])/2
整理して
 4・p[n+3]=2・p[n+2]+p[n+1]
よって、
 p[n+2]=(1/2)p[n+1]+(1/4)p[n]  ・・・(4)

これが
 p[n+2]−sp[n+1]=t(p[n+1]−sp[n])
と書けたとして展開すると
 p[n+2]=(s+t)p[n+1]−stp[n]
(4) と係数を比較すると
 s+t=1/2、st=−1/4
であり、解と係数の関係より、s、tは、2次方程式
 x^2−(1/2)x−1/4=0
の解、すなわち αとβであり、これを使って、
 p[n+2]−αp[n+1]=β(p[n+1]−αp[n])
 p[n+2]−βp[n+1]=α(p[n+1]−βp[n])
さらに (4) の漸化式は n=2 でも成り立つので、
 p[n+1]−αp[n]=β^(n-2)(p[3]−αp[2])
 p[n+1]−βp[n]=α^(n-2)(p[3]−βp[2])
と書けます。差をとって
 (β−α)p[n]=β^(n-2)(p[3]−αp[2])−α^(n-2)(p[3]−βp[2])
       =β^(n-2)/8−α^(n-2)/8
ここで、x^2−(1/2)x−1/4=0 を解いて
 x=(1±√5)/4
α<β より β−α=√5/2
 p[n]=β^(n-2)/4√5−α^(n-2)/4√5
以上より
 a=−1/4√5、 b=1/4√5

p[1]=p[2]=0 より、求める確率は
 Σ[n=3〜∞]p[n]
|α|<1 |β|<1 より
 Σ[n=3〜∞]β^(n-2)=β/(1−β)=(1+√5)/(3−√5)
 Σ[n=3〜∞]α^(n-2)=α/(1−α)=(1−√5)/(3+√5)
にそれぞれ収束するので、
 Σ[n=3〜∞]p[n]={(1+√5)/(3−√5)−(1−√5)/(3+√5)}/4√5
   =1/2

No.61241 - 2019/09/10(Tue) 14:01:37