(3)の解き方についてどなたかご教授頂けないでしょうか。 よろしくお願いします。
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No.63530 - 2020/02/21(Fri) 01:47:36
| ☆ Re: 行列の多項式 / ast | | | 解決されたとのことなので必要ないとは思いますが多少の補足を.
> 正の式が何故成り立つか これは既に書いた通り割り算をしてという話なので, なぜ成り立つかではなくて成り立つような多項式の組 Q, g をとったというべきです. それがなぜ存在するかは (それが f, φ に対してちょうど一通りに決まることと合わせて) 高校数学で履修したはずと思いますので, もしまだあやふやにおもわれるのでしたら多項式の割り算について復習されるとよいでしょう.
後は細かい点ですが (まあ, 多くは単純な打ち間違いだろうとは思いますが) > φ(x)の次数よりQ(x)とg(x)の次数は低くく、 これも割り算の話ですが, Q の次数は φ の次数より低いとは限りません. 実際, f の次数 m が 2n より大きければ Q の次数は φ の次数より高いです. また Q について > x=Aに代入することで、Q(A)=0となって は成り立つとは限りませんし, x=A を代入した Q(A) がどんな行列でもこの話には寄与しません. 重要なのは φ(A)=O という (2) の結果だけです.
念のため書いておきますが, ここで (A の) 固有多項式 φ と言っているものは, (2) に出てきた行列 (A-α[1]E)…(A-α[n]E) に (3) の設定で対応する多項式です. つまり φ(x) := (x-α[1])…(x-α[n]); もちろん φ(A) = (A-α[1]E)…(A-α[n]E) = O ((2) の結果) です. # 言うまでもなく, この意味での固有多項式 φ(x) は線型代数学で通常いう意味での行列 A の固有多項式に他なりません (それは (1) の形に帰着できることから容易に確認できると思います) が, (2) の結果を使うだけならべつに φ が何者かを知る必要はないともいえるでしょう.
> f(x)=g(x)が成り立つ 成り立つのは正しくは f(A)=g(A) ですね. m=deg(f) > n が仮定ですから f(x)≠g(x) という前提で考えていることになります.
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No.63580 - 2020/02/23(Sun) 19:26:37 |
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