実数p,qと任意のnに対して、 点(p,q)を中心とする円の内部にn個の格子点を含められるようなp,qの条件を求めよ。
無理数は当てはまる気がするのですが、それ以外の求め方が分からないです
|
No.73287 - 2021/03/13(Sat) 13:00:55
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 各nに対して適当な円の半径が取れて、ちょうどn個の格子点を含められるように出来る。
という意味でしょうか? 問題文をそのまま書いてください。
まず 0≦p≦1/2,0≦q≦1/2 のときだけ 考えればよさそうですね。
|
No.73291 - 2021/03/13(Sat) 14:34:44 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | ダメな場合を考えればよい気がします。 ダメな場合とは、 ある実数rについて、(p,q)を中心とする半径rの円周上に2点以上の格子点がある。
|
No.73294 - 2021/03/13(Sat) 14:53:37 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 各nに対して適当な円の半径が取れて、ちょうどn個の格子点を含められるように出来るという意味です
|
No.73295 - 2021/03/13(Sat) 15:03:52 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 任意の異なる2つの格子点(a,b),(c,d)を結ぶ線分の垂直二等分線上にない。 という条件で調べると良いかも知れません。 (出来てはいませんが)
(いかなる異なる2つの格子点(a,b),(c,d)からも、等距離にない と同じことですね)
|
No.73297 - 2021/03/13(Sat) 15:19:39 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | No.73306 - 2021/03/13(Sat) 21:14:51 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 調べてみましたが、結局答案のまとめ方が分からないです。
|
No.73307 - 2021/03/13(Sat) 21:40:33 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 高2の数列の格子点の範囲の問題です。 先生が言うには高校レベルで解けるそうです。
|
No.73309 - 2021/03/13(Sat) 21:59:43 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | ありがとうございます。 思っていたよりも難しい問題ですね。 p、qが√3と1の時に 各nに対して適当な円の半径が取れて、ちょうどn個の格子点を含められるように出来ることを示す 問題が学校の出てきて解けたのですが、それじゃp、qがどんな時に成り立つのかを 調べてみるように言われて困っていました。
|
No.73311 - 2021/03/13(Sat) 22:23:41 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 2つの異なる格子点(a,b),(c,d) から (p,q)が等距離にある ⇔ 2(c-a)p+2(d-b)q=c^2+d^2-(a^2+b^2)…(1)
このような2つの格子点がないための必要十分条件を求めるのですが
p、qが√3と1のとき条件を満たす(十分である)ことを示すのは簡単ですが すべての場合を考えるのは結構難しそうですね。
(数列の問題というより整数の問題といえると思います)
|
No.73313 - 2021/03/13(Sat) 22:54:31 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | 少なくとも 「uv≠0かつup+vq+w=0を満たすような整数u,v,wが存在しない」 を満たせば、条件を満たします。 2つの格子点の垂直二等分線は整数係数の直線になりますので、 上記の条件を満たせばp,qは格子点の垂直二等分線になり得ず、 異なる同距離の格子点は存在しません。
逆を考えてみると (x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut,y=vt(tは実数)を代入して整理すると (u^2+v^2){t+w/(u^2+v^2)}^2-w^2/(u^2+v^2)+p^2+q^2=r^2となりますので、 (u^2+v^2)c^2-w^2/(u^2+v^2)+p^2+q^2>0を満たすように t+w/(u^2+v^2)=±cを定めれば r=√{(u^2+v^2)c^2-w^2/(u^2+v^2)+p^2+q^2}として x=ut,y=vtただしt=-w/(u^2+v^2)±cが条件を満たします。 しかしx,yは整数でなければなりませんので、 固定のrに対し複数のtで式を満たすためには w/(u^2+v^2)が1/2の整数倍すなわち 2w/(u^2+v^2)が整数でなければならないと思います。 よって2w/(u^2+v^2)=kとおけばw=(u^2+v^2)k/2なので up+vq+w=0は 2up+2vq+(u^2+v^2)k=0となり、 「uv≠0かつ2up+2vq+(u^2+v^2)k=0を満たすような整数u,v,kが存在しない」 が必要十分条件になりそうですが、あまり自信がありません。
|
No.73314 - 2021/03/13(Sat) 23:33:25 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 0<p<1/2,0<q<1/2 のときだけ 考えることにして (p=0,1/2 などの場合は2つ以上の格子点が等距離にあります) らすかるさんの uv≠0かつ2up+2vq=k(u^2+v^2) でs=2p,t=2q とおくと 0<s<1,0<t<1 で|us+vt|=|k(u^2+v^2)| ここで0≦|us+vt|≦|us|+|vt|<|u|+|v|≦u^2+v^2なので k=0 したがってus+vt=0 すなわち(すこし端折ってますが) q/p=-u/v(有理数)の場合はだめ q/pが無理数ならOK
これをxy平面全体に拡大する。
|
No.73320 - 2021/03/14(Sun) 07:03:27 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | > これをxy平面全体に拡大する。
一般には、例えばp=2√2,q=3-√2のようにq/pが無理数であっても だめな場合がありますが、うまく「拡大」できるのでしょうか。
|
No.73324 - 2021/03/14(Sun) 09:45:55 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | p,q (2p,2qかも) の小数部分を考えればよいのでは?
↑だめですね。 ということは、この前の議論も間違っていそうです。
|
No.73327 - 2021/03/14(Sun) 09:56:31 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 「スタインハウスの問題」という(有名)問題のようです。
下記に記述がありますが、一般解は載っていません。 (載ってないところをみると、簡単な表現はないのかも知れません。) 先生が答えを示されたら教えていただきたいです。
http://ikuro-kotaro.sakura.ne.jp/koramu/372_s.htm
http://infoshako.sk.tsukuba.ac.jp/~hachi/COS/combin.jp/maebara_08.pdf
|
No.73337 - 2021/03/14(Sun) 18:41:10 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | ちょっと間違いがありましたので訂正します。 73314の2行目 「uv≠0かつup+vq+w=0を満たすような整数u,v,wが存在しない」 は間違いで、正しくは 「u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たすような整数u,v,wが存在しない」 でした。 つまり「uとvは両方とも0であってはならない」(片方が0でもよい) を(最初から)数式で書きたかったのですが、 これを「uv≠0」でよいと勘違いしていました。 u^2+v^2≠0ならば「少なくとも一つは0ではない」になりますので これが正しい式です。 下から2行目も同様に 「uv≠0かつ2up+2vq+(u^2+v^2)k=0を満たすような整数u,v,kが存在しない」 ではなく 「u^2+v^2≠0かつ2up+2vq+(u^2+v^2)k=0を満たすような整数u,v,kが存在しない」 が正しいです。
> ITさん 「スタインハウスの問題」は 「この問題の条件を満たすようなp,qは存在するか」だけで p,qの条件までは問うていないように思います。
|
No.73338 - 2021/03/14(Sun) 19:27:38 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | らすかるさんの >「u^2+v^2≠0かつ2up+2vq+(u^2+v^2)k=0を満たすような整数u,v,kが存在しない」が必要十分条件になりそうですが、あまり自信がありません。
勘違いかも知れませんが、反例を書きます。
らすかるさんが示された(p,q)=(2√2,3-√2)を適当に移動した (p,q)=(3-2√2,√2-1)を考えると、2つの格子点(2,-3),(4,1)から等距離にあり、 0<p<1/2,0<q<1/2…(1) です。
この(p,q)について u^2+v^2≠0かつ2up+2vq+(u^2+v^2)k=0…(A)を満たすような整数u,v,kが存在すると仮定すると、
|2up+2vq|=|(u^2+v^2)k| ここで(1) から0<2p<1,0<2q<1 であり、u,v の少なくとも1つは0でないことから |2up+2vq|<|u|+|v|≦u^2+v^2 なので k=0 よって up+vq=0 すなわち u(3-2√2)+v(√2-1)=0 整理して (3u-v)+(v-2u)√2=0 u,v は整数で√2は無理数なので 3u-v=v-2u=0∴ u=v=0
(A) を満たすような整数u,v,kは存在しない。
|
No.73340 - 2021/03/14(Sun) 22:11:36 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | 実例と比較して、「x=ut,y=vtとおくのが間違い」と気づき、再度考え直しました。
u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たす整数u,v,wが存在するとき 「wがgcd(u,v)で割り切れる」⇔「au+bv+w=0を満たす整数a,bが存在する」 であり、このようにa,bを定めることができたとき (x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut+a,y=vt+b(tは整数)を代入して整理すると (u^2+v^2)t^2+(p-a)^2+(q-b)^2=r^2 となりますので、r=√{(u^2+v^2)c^2+(p-a)^2+(q-b)^2}(cは0でない整数) とすればt=±cすなわち(x,y)=(uc+a,vc+b),(-uc+a,-vc+b)の2格子点を通ります。 (x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut+a,y=vt+bを代入してtに関して平方完成したときに {t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2となりますが、wがgcd(u,v)で割り切れなければ (au+bv+w)/(u^2+v^2)は整数にも半整数にもならず、{t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2が 同一値になる2整数がとれませんので、複数の格子点を通りません。 よって問題の条件を満たす必要十分条件は 「up+vq+w=0を満たす整数u,v,w(uとvは互いに素)が存在しない」 になると思います。
# 0と0は互いに素ではありませんのでu^2+v^2≠0は省略できます。0と1は互いに素です。 # 100%ではありませんが、以前よりは自信があります。
# 出題した先生はこんなとこまでちゃんと考えているんですかね?
|
No.73344 - 2021/03/15(Mon) 04:47:54 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 難しい問題なのですね。 最初3日間ぐらい一人で考えていてわからなかったので、 姉(No.73084で質問を書いている人)にも聞いたけど、多分かなりの難問で解けないって言われたので ここで聞いてみました。
先生に確認しに行ったら、本当に挑戦する人が居るとは思わなかったと言われました。先生も解答を持っていないそうです。ひどいです。
|
No.73355 - 2021/03/15(Mon) 18:53:28 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | らすかるさんのNo.73344の後半で
> (x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut+a,y=vt+bを代入して > > tに関して平方完成したときに > {t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2となりますが、 > wがgcd(u,v)で割り切れなければ ... とありますが、ここのa,b はどんなa,b ですか? 任意の整数ということでしょうか?
前半の >「au+bv+w=0を満たす整数a,bが存在する」 であり、このようにa,bを定めることができたとき は、掛かっていないので、このa,b ではないですよね?
|
No.73361 - 2021/03/15(Mon) 21:19:33 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 姉が5日前に京大理学部に合格しました。 できれば私も京大に行きたいです。 京大だとこのレベルの問題が解けないといけないのですね。 受験まであと2年あるので頑張ります。
|
No.73362 - 2021/03/15(Mon) 23:02:07 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | > ITさん
> > (x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut+a,y=vt+bを代入して > > > > tに関して平方完成したときに > > {t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2となりますが、 > > wがgcd(u,v)で割り切れなければ ... > とありますが、ここのa,b はどんなa,b ですか? > 任意の整数ということでしょうか? > > 前半の > >「au+bv+w=0を満たす整数a,bが存在する」 > であり、このようにa,bを定めることができたとき > は、掛かっていないので、このa,b ではないですよね?
同じa,bなのですが、ちょっと書き方がいい加減、というか きちんと整理できていませんね。 a,bを任意の整数としてx=ut+a,y=vt+bを代入して平方完成まですると {t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2という形になるので、 もしau+bv+w=0となる整数a,bが存在するならば少し上の (u^2+v^2)t^2+(p-a)^2+(q-b)^2=r^2 という形にまとめることができて、同距離の複数点が存在する、という意味です。 そしてau+bv+w=0となる整数a,bが存在しない場合はどんなa,bを使っても (au+bv+w)/(u^2+v^2)の項が消えないから、・・・ という議論です。
|
No.73364 - 2021/03/15(Mon) 23:45:05 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | なるほど、きれいな証明というよりも、着想を基にして 証明の大綱を説明されたという感じですかね。
|
No.73365 - 2021/03/16(Tue) 07:31:26 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | 最初はきれいに書いたつもりだったのですが、不備を補い つぎはぎしているうちに「ただの着想のメモ」っぽくなってしまいました。
|
No.73366 - 2021/03/16(Tue) 08:11:10 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 〉(x-p)^2+(y-q)^2=r^2にx=ut+a,y=vt+bを代入してtに関して平方完成したときに 〉{t+(au+bv+w)/(u^2+v^2)}^2となりますが、
wはどこから出てきたのですか?
|
No.73367 - 2021/03/16(Tue) 11:50:14 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | ある実数rについて、(p,q)を中心とする半径rの円周上に2点以上の格子点がある。 ための(p,q)の条件(必要十分条件)を考えることにした方が分かりやすいですね。
まず必要条件として、 「u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たす整数u,v,wが存在する」を導いて、ここから議論を始める。ということだと思います。
|
No.73368 - 2021/03/16(Tue) 12:45:30 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | 議論を始めるところは分かったのですが、 そうすることで上の部分で平方完成したらいきなりwが出てくるのでしょうか?
|
No.73369 - 2021/03/16(Tue) 14:11:41 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | (x-p)^2+(y-q)^2=r^2を展開すると -2px,-2qyという項が含まれていますので x=ut+a,y=vt+bを代入して展開すると -2upt,-2vqtという項が出てきます。 up+vq+w=0からup+vq=-wですから -2upt-2vqt=-2(up+vq)t=2wtとまとめれば wが出てきますね。
|
No.73370 - 2021/03/16(Tue) 15:40:06 |
| ☆ Re: 格子点 / あさみ | | | wが出てくる部分は理解出来ました。 ありがとうございました。
|
No.73373 - 2021/03/16(Tue) 19:00:36 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 勘違いかも知れませんが、反例を挙げます。
(p,q)=(√2,-2√2+5/2) について考えます。
(p,q) は、直線4x+2y-5=0 上にあります。ここでgcd(4,2)=2 です。 この直線上の任意の点から2つの格子点(0,0),(2,1) は等距離にあります。
今この(p,q)が整数係数の直線 ux+vy+w=0,(ただしgcd(u,v,w)=1)上にあるとすると
u√2+v(-2√2+5/2)+w=0 (u-2v)√2+5v/2+w=0 ∴ u=2v, 5v/2+w=0 ∴ v=2,u=4,w=-5 すなわち (p,q)を通る整数係数の直線は、4x+2y-5=0 のみである。
したがってup+vq+w=0,(u,vは互いに素)なる整数 u,v,w は存在しない。 ところが、(p,q) から2つの格子点(0,0),(2,1) は等距離にある。
#だいぶスレッドが長くなったので、私の投稿で本筋に関係ないものは削除します。
|
No.73375 - 2021/03/16(Tue) 21:33:23 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | やはり反例がありましたか。 私の回答でtが整数と決めつけていますが ひょっとして整数でなくても成り立つ場合もあるかも、とは思っていました。 (そこが100%の自信がない点でした) 「up+vq+w=0を満たす整数u,v,wが存在する場合」の条件は難しいですね。
|
No.73379 - 2021/03/17(Wed) 00:00:12 |
| ☆ Re: 格子点 / らすかる | | | 中途半端な状態で終わらせるのは気持ち悪いので、 改めて別の方法で考え直しました。 今度は(凡ミスや考え落としなどの間違いはあるかも 知れませんが)完全解答にしたつもりです。
2つの格子点から等距離の点の集合は整数係数の直線なので 「u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たすような整数u,v,wが存在しない」 を満たす場合は(p,q)から同距離の複数の点が存在することはありません。
u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たすような整数u,v,w(gcd(u,v,w)=1)が存在する場合に 同距離の複数の点が存在するかどうかを検討します。
(p,q)はux+vy+w=0上の点 格子点(a,b)を通り直線ux+vy+w=0に直交する直線は(x-a)v=(y-b)u この直線とux+vy+w=0の交点は ((av^2-uw-buv)/(u^2+v^2),(bu^2-vw-auv)/(u^2+v^2)) なので、直線ux+vy+w=0に関して(a,b)と対称の位置にある点は (2(av^2-uw-buv)/(u^2+v^2)-a,2(bu^2-vw-auv)/(u^2+v^2)-b) =((av^2-au^2-2uw-2buv)/(u^2+v^2),(bu^2-bv^2-2vw-2auv)/(u^2+v^2)) =(a-2u(au+bv+w)/(u^2+v^2),b-2v(au+bv+w)/(u^2+v^2)) よって 2u(au+bv+w)/(u^2+v^2)と2v(au+bv+w)/(u^2+v^2)が 整数になるようなa,bが存在する条件を考えればよい。
uv=0(u^2+v^2≠0なのでu,vのうち一つだけ0)の場合 例えばu=0とすると 2u(au+bv+w)/(u^2+v^2)=0 2v(au+bv+w)/(u^2+v^2)=2v(bv+w)/v^2=2b+2w/v よってvが2wの約数であればよいが、u=0からgcd(v,w)=1なのでv=±1,±2 v=0のときも同様なので、uv=0の場合は (u,v)=(0,±1),(0,±2),(±1,0),(±2,0)のみ。
u=v(u^2+v^2≠0なのでu=v≠0)の場合 2u(au+bv+w)/(u^2+v^2)=2v(au+bv+w)/(u^2+v^2)=a+b+w/u よってuがwの約数であればよいが、gcd(u,v,w)=1なのでu=v=±1でなければならない。 従ってu=vの場合は(u,v)=(±1,±1)のみ。
uv≠0,u≠v,gcd(u,v)=1の場合 au+bv+wが任意の値をとれるので、必ず分子をu^2+v^2の倍数にすることが 出来る。よってuとvが0でなく互いに素なら必ず割り切れるようなa,bがとれる。
uv≠0,u≠v,gcd(u,v)=g>1の場合 u=gs,v=gtを代入して整理すると 2s(as+bt+w/g)/(s^2+t^2), 2t(as+bt+w/g)/(s^2+t^2) gcd(u,v,w)=1からwはgで割り切れないのでg=2と決まり、 s(2as+2bt+w)/(s^2+t^2), t(2as+2bt+w)/(s^2+t^2) となる。 sとtは互いに素なので、a,bを変化させることにより 2as+2bt=2(as+bt)は任意の偶数をとることができる。 もしsもtも奇数のときs^2+t^2は偶数となるが、 wが奇数(∵gcd(u,v,w)=1)なので分子は奇数となり、 a,bをどう変えても割り切れることはない。 よってs,tのうちどちらかが偶数でなければならない。 (両方偶数ということはない。) このときs^2+t^2は奇数なので、aとbの値を変えることにより 2as+2bt+wはs^2+t^2の任意の奇倍数をとることができて、 割り切れるようなa,bがとれる。
以上をまとめると、(a,b)とux+vy+w=0に関して対称な点が 格子点となるような(a,b)が取れるのは ・gcd(u,v)=1((0,±1),(±1,0),(±1,±1)はこれに含まれる) ・gcd(u,v)=2で、uv/4が偶数((0,±2),(±2,0)はこれに含まれる) となるので、 円の内部に任意個の格子点を含められる、すなわち(p,q)から同距離の 複数の点が存在しないための必要十分条件は、 「u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たす整数u,v,wが存在しない」または 「u^2+v^2≠0かつup+vq+w=0を満たす整数u,v,w(gcd(u,v,w)=1)が存在し、 gcd(u,v)≧3または「gcd(u,v)=2かつuv/4が奇数」」 となります。
# u,v,wが複数組とれる場合は、gcd(u,v)が最小となるようにします。 # (p,qが整数の場合など)
|
No.73380 - 2021/03/17(Wed) 06:54:01 |
| ☆ Re: 格子点 / IT | | | 私も解いてみました。
点P(p,q) から等距離にある2つの異なる格子点をA(a,b),B(a+u,b+v)とする。 u^2+v^2≠0である。
A,B から等距離にある点からなる直線の方程式は 2ux+2vy=2(ua+vb)+u^2+v^2 …(1)
これと等価な整数係数の直線の方程式で3つの係数のgcdが1であるものについて条件を求める。
g=gcd(u,v)とおく u=gs,v=gt とおくとgcd(s,t)=1で、sa+tbは任意の整数値をとる。…(2) (1)をgで割って、2sx+2ty=2(sa+tb)+g(s^2+t^2)…(3)
g が偶数または、s,tがともに奇数の場合は、 (3)の各係数が偶数となるので、両辺を2で割ると sx+ty=(sa+tb)+g(s^2+t^2)/2 右辺は任意の整数値をとる。
g が奇数で sが偶数、tが奇数 またはsが奇数、tが偶数のとき g(s^2+t^2)は奇数となるので、 (2)より2(sa+tb)+g(s^2+t^2)は任意の奇数値をとる
# いずれの場合もu^2+v^2≠0を満たしている。
よって(p,q)から等距離の複数の点が存在するための必要十分条件は、 下記のどれかを満たすような整数s,t,w があることである。 sp+tq=w (s,t は互いに素) 4sp+2tq=w (t,wは奇数,s,t は互いに素) 2sp+4tq=w(s,wは奇数,s,t は互いに素)。
|
No.73383 - 2021/03/17(Wed) 21:44:20 |
|