nを自然数とするとき、(4n)!n!/((2n)!(3n)!)が自然数となるようなnを全て求めよ。
という問題で、 n=1,3,4,7,10,24が自然数になりそうなのですが、それ以外の値の時に自然数にならないことを示すことができません。
求め方を教えてください。
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No.85400 - 2023/05/13(Sat) 01:09:46
| ☆ Re: 自然数 / らすかる | | | 全く証明にはなっていない回答です。 また、この回答程度の考察は既にされているかも知れません。 まず与式を変形すると {(4n)(4n-1)(4n-2)…(3n+1)}/{(2n)(2n-1)(2n-2)…(n+1)} となりますね。 nに対し、もし4n/3<p<(3n+1)/2を満たす素数pが存在すれば n+1<p<2n, 2p<3n+1, 3p>4nですから 分母はpで割り切れ、分子はpで割り切れないことになり、 与式は自然数になりません。 実際、n=2のときp=3、n=5のときp=7、n=8のときp=11、n=9のときp=13、 n=12のときp=17、n=13〜14のときp=19、n=16〜17のときp=23、 n=20〜21のときp=29、n=21〜23のときp=31が該当しますので、 少なくともn=2,5,8,9,12,13,14,16,17,20,21,22,23では 上記の理由で自然数にならないことがわかります。 n≦24で残りはn=1,3,4,6,7,10,11,15,18,19,24となりますが、 与式の値は n=6のとき437/3、n=11のとき65231/6、n=15のとき1028783/3、 n=18のとき68481772/15、n=19のとき2499584678/231 で自然数になりませんので、結果として1,3,4,7,10,24が残ることになります。 nに対するpでは状況がわかりにくいので、各pに対して4n/3<p<(3n+1)/2を 満たすようなnの範囲を考えることにすると p=2: 解なし p=3: n=2 p=5: 解なし p=7: n=5 p=11: n=8 p=13: n=9 p=17: n=12 p=19: n=13〜14 p=23: n=16〜17 p=29: n=20〜21 p=31: n=21〜23 p=37: n=25〜27 p=41: n=28〜30 p=43: n=29〜32 p=47: n=32〜35 p=53: n=36〜39 p=59: n=40〜44 p=61: n=41〜45 p=67: n=45〜50 p=71: n=48〜53 p=73: n=49〜54 p=79: n=53〜59 p=83: n=56〜62 p=89: n=60〜66 p=97: n=65〜72 のようになります。 n≦24ではこの理屈でカバーされていないnが多数 (1,3,4,6,7,10,11,15,18,19,24)存在しますが、 25≦n≦72はすべてカバーされていることが見て取れます。 しかもpが大きくなると、nの範囲は徐々に重なって 複数の素数でカバーされるnも多くなっています。 少し大きいpでは、例えば p=10007: n=6672〜7505 p=10009: n=6673〜7506 p=10037: n=6692〜7527 p=10039: n=6693〜7529 のようになり、この範囲だけを見てもn=6693〜7505の範囲は 少なくとも4つの素数でカバーされています。 nが大きいとき4n/3<p<(3n+1)/2でカバーされるpの範囲の大きさは約n/6となり、 これだけ大きい範囲に素数が存在しないことは考えられません。 例えばn=100000000(1億)のとき、4n/3<p<(3n+1)/2は 133333334≦p≦150000000となり、こんなに広い範囲に素数がないとは 思えない(思えないだけでは証明にならないわけですが)ですね。 素数の方から見た場合、 「ある程度大きい素数pでは、必ず次の素数qがp<q<(9/8)pの範囲に存在する」 が成り立てば本問は解決されます。 p≧53で確実に成り立つ気はしますが、証明は難しいですね。
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No.85401 - 2023/05/13(Sat) 12:33:19 |
| ☆ Re: 自然数 / IT | | | 出典は、何ですか? 素数の分布にまつわる問題ですが、既知の定理を使った スッキリした解があるのでしょうか? >らすかるさん 「ある程度大きい素数pでは、必ず次の素数qがp<q<(9/8)pの範囲に存在する」の可能性をを否定するものではありませんが、
「単に「広い範囲」に素数がない。」というだけなら 2以上の自然数nについて n!+2からn!+n までの範囲には素数がありませんね。
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No.85402 - 2023/05/13(Sat) 16:43:33 |
| ☆ Re: 自然数 / 大西 | | | らすかるさんご返答ありがとうございます。
私もいろいろ実験していて、 素数pに対して、(分母のpの素因数の個数)≧(分子のpの素因数の個数)となるようなnが、一定のn以上に対して必ず存在するような気がしたのですが、それが見付からなかったので質問させていただきました。 方針は間違っていないことは分かりましたが、なかなか難しそうですね。
ITさんご返信ありがとうございます。
出典は遠い過去の河合塾の模試の問題を見ただけで解答は持ち合わせていないです。解答がなかったので気になって質問させていただきました。
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No.85403 - 2023/05/13(Sat) 17:33:58 |
| ☆ Re: 自然数 / らすかる | | | > 「単に「広い範囲」に素数がない。」というだけなら 念のためですが、私が書いた「広い範囲」というのは (素数のない範囲の大きさ)/(その直前の値) のような、相対的な大きさのことです。 上で書いた 133333334≦p≦150000000の範囲16666667は その直前の133333333の1/8も占める「広い範囲」ですね。
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No.85405 - 2023/05/13(Sat) 18:24:26 |
| ☆ Re: 自然数 / IT | | | らすかるさん> >素数の方から見た場合、 >「ある程度大きい素数pでは、必ず次の素数qがp<q<(9/8)pの>範囲に存在する」 >が成り立てば本問は解決されます。
G.Hハーディなどの「数論入門」によれば ε>0について x[0](ε)が存在して x>x[0](ε)のとき x<p<(1+ε)x となる素数pが必ず存在する。 ということが、素数計数関数π(x)〜x/log(x)であることを使って示されています。 π(x)〜x/log(x) の証明は難しくて私は理解できていません。
大学入試の模試なら、もっと簡単な解法があるのか、出題ミス(誤植含む)か転記ミスのいずれかでしょうね。
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No.85413 - 2023/05/14(Sun) 15:31:03 |
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