半径1の円Oに内接する△ABCで|↑OA+↑OB+↑OC|=1が成り立つならば△ABCが直角三角形であることを示す問題なのですが,(↑OA+↑OB)・(↑OA+↑OC)=0と変形して↑OA+↑OB=0または↑OA+↑OC=0または(↑OA+↑OB)⊥(↑OA+↑OC)として示す以外の(座標を用いるなどの)解法があれば教えて頂きたいです.
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No.53290 - 2018/08/25(Sat) 21:22:27
| ☆ Re: ベクトル / X | | | 座標を用いる別解がありますが、計算がかなり煩雑です。
条件から A(1,0),B(cosα,sinα),C(cosβ,sinβ) (α≠β,0<α<2π,0<β<2π (A)) と置いても一般性を失いません。 さて |↑OA+↑OB+↑OC|=1 より |↑OA+↑OB+↑OC|^2=1 ∴|↑OA|^2+|↑OB|^2+|↑OC|^2 +2(↑OA・↑OB+↑OB・↑OC+↑OC・↑OA)=1 となるので、上記の座標の設定により 3+2(cosα+cosβ+cosαcosβ+sinαsinβ)=1 2+2(cosα+cosβ+cosαcosβ+sinαsinβ)=0 1+cosα+cosβ+cosαcosβ+sinαsinβ=0 1+2cos{(α+β)/2}cos{(α-β)/2}+cos(α-β)=0 2cos{(α+β)/2}cos{(α-β)/2}+2cos{(α-β)/2}^2=0 {cos{(α+β)/2}+cos{(α-β)/2}}cos{(α-β)/2}=0 2cos(α/2)cos(β/2)cos{(α-β)/2}=0 ∴ cos(α/2)=0 (B) 又は cos(β/2)=0 (C) または cos{(α-β)/2}=0 (D) ここで(A)より 0<α/2<π 0<β/2<π -π<(α-β)/2<π ∴(B)(C)(D)より α=π又はβ=π又はα-β=π,-π よって 辺AB,BC,CAのいずれかが △ABCが内接している円の直径 となりますので、円周角により 問題の命題は成立します。
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No.53295 - 2018/08/25(Sat) 21:53:11 |
| ☆ Re: ベクトル / らすかる | | | 円Oに内接する△ABCで、辺ABがOを通らないとしても一般性は失われません。 残りのCはA,Bを除く円周上を動くものとします。 また、辺ABの中点をMとします。 Cが円周上を動くとき、△ABCの重心GはCMを2:1に内分した点ですから、 重心Gの軌跡はOMを2:1に内分した点Pを中心とする半径が1/3の円 (ただしAB上の点を除く; またこの円を円Pとする)となります。
△ABCが直角三角形になるのはACまたはBCがOを通るときだけなので、 △ABCが直角三角形になるようなCの位置はちょうど2点です。 ACがOを通るときは∠Bが直角で△ABCの重心GはBOを2:1に内分する点、 BCがOを通るときは∠Aが直角で△ABCの重心GはAOを2:1に内分する点 ですから、△ABCが直角三角形のときはOG=1/3となります。 Oを中心とする半径が1/3の円は円Pとちょうど2点で交わりますので、 線分CMがその2交点のいずれかを通るときに△ABCが直角三角形となり、 そうでないときは直角三角形でない三角形となります。 従って、△ABCが直角三角形でないとき、重心Gはその2交点以外で 円P上の点ですから、OG≠1/3です。 (特に、鋭角三角形のときOG<1/3、鈍角三角形のときOG>1/3です。) よって「OG=1/3」⇔「△ABCは直角三角形」が成り立ち、 OG=|(↑OA+↑OB+↑OC)/3|ですから 「|(↑OA+↑OB+↑OC)/3|=1/3」⇔「△ABCは直角三角形」 ∴「|↑OA+↑OB+↑OC|=1」⇔「△ABCは直角三角形」 となります。
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No.53306 - 2018/08/26(Sun) 02:27:58 |
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