定数x,yに対して,an=x^n+y^nで定義される数列{an}(n=1,2,…)がある.a1,a2,a3は整数で (i)a2=-4 (ii)a3は3で割って1余る をみたすとき,次の各問いに答えよ. (1)a1は6で割って4余る整数であることを示せ. (2)a1=-2のとき,a(n+2),a(n+1),anのみたす関係式を求めよ.また,このとき an=2^(n+1)(nが3の倍数のとき)またはan=-2^n(nが3の倍数でないとき)と表されることを示せ.
(1)はa3=3k+1と置いたりmodを使ったりしたのですがx,yの関係式が導かれず解けません. (2)の3項間漸化式を求める部分は解けたのですがそれを解くと虚数単位iを含む一般項が求まってしまい,問題にある形と合いません.
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No.53030 - 2018/08/17(Fri) 10:38:31
| ☆ Re: 数列と漸化式 / IT | | | (1) a[3]=x^3+y^3=(x^2+y^2)(x+y)-xy(x+y) =-4a[1]-((a[1]^2)/2 + 2)a[1] =-a[1]((a[1]^2)/2 + 6)≡1 (mod3) …?@
a[1],a[3]は整数なのでa[1] は偶数であることが分かり、a[1]≡0,2,4 (mod6) である。 a[1]≡0(mod6)のとき?@の左辺≡0(mod6) a[1]≡2(mod6)のとき?@の左辺≡2(mod6) a[1]≡4(mod6)のとき?@の左辺≡4(mod6)
➀よりa[1]≡4(mod6)
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No.53033 - 2018/08/17(Fri) 12:53:27 |
| ☆ Re: 数列と漸化式 / X | | | (2) 前半の結果より a[n+2]+2a[n+1]+4a[n]=0 ∴a[n]=(-1+i√3)^n+(-1-i√3)^n ∴kを整数として (i)n=3kのとき a[n]=(-1+i√3)^(3k)+(-1-i√3)^(3k) ={(-1+i√3)^3}^k+{(-1-i√3)^3}^k =8^k+8^k=2・2^(3k) =2^(n+1) 注) -1+i√3,-1-i√3はtの二次方程式 t^2+2t+4=0 の解ですが、この方程式の両辺にt-2をかけると t^3-2^3=0 ∴t^3=8
後は(i)と同じように (ii)n=3k+1のとき (iii)n=3k+2のとき のa[n]を計算していきます。 例えば(ii)の場合だと a[n]=(-1+i√3)^(3k+1)+(-1-i√3)^(3k+1) =(-1+i√3)(-1+i√3)^(3k)+(-1-i√3)(-1-i√3)^(3k) =… と計算していきます。
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No.53034 - 2018/08/17(Fri) 13:17:06 |
| ☆ Re: 数列と漸化式 / IT | | | (2) 別解 a[1]=x+y=-2,a[2]=x^2+y^2=-4 (x+y)^2-(x^2+y^2)=2xy=8 ∴xy=4
x^(n+2)+y^(n+2)=(x+y)(x^(n+1)+y^(n+1))-xy(x^n+y^n) =-2(x^(n+1)+y^(n+1))-4(x^n+y^n) ∴a[n+2]=-2a[n+1]-4a[n]
[任意の自然数nについて, a[n]=2^(n+1)(nが3の倍数のとき),a[n]=-2^n(nが3の倍数でないとき]を(数学的帰納法)により示す。
a[1]=-2^1,a[2]=-2^2,a[3]=-2a[2]-4a[1]=16=2^(3+1)なのでn=1,2,3のとき成立。
0以上の整数kについて, a[3k+1]=-2^(3k+1)、a[3k+2]=-2^(3k+2)、 a[3k+3]=2^(3k+4) を仮定すると
a[3k+4]=-2a[3k+3]-4a[3k+2] =-2^(3k+5)+2^(3k+4) ←帰納法の仮定より =-2^(3k+4)
a[3k+5]=-2a[3k+4]-4a[3k+3] =2^(3k+5)-2^(3k+6) ←帰納法の仮定より =-2^(3k+5)
a[3k+6]=-2a[3k+5]-4a[3k+4] =2^(3k+6)+2^(3k+6) =2^(3k+7)
よって,[任意の自然数nについて, a[n]=2^(n+1)(nが3の倍数のとき),a[n]=-2^n(nが3の倍数でないとき)]が成立。 ------------------------------------------------------- 帰納法は 黄桃さん(53035)のa[n+3]=2^3*a[n]を使ったほうが簡明ですね。
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No.53041 - 2018/08/18(Sat) 00:35:57 |
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