ベクトル空間Vの2つの基底の間の基底の変換行列は、これらの基底に関する恒等写像Ivの表現行列という意味も持っているとあるのですが、どういう意味なのでしょうか?
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No.51282 - 2018/06/22(Fri) 23:08:22
| ☆ Re: 線形代数 / ast | | | 任意のベクトル x∈V が二つの基底 {e_1,…,e_n}, {f_1,…,f_n} に関して (x =) (e_1,…,e_n)(x_1,…,x_n)' = (f_1,…,f_n)(y_1,…,y_n)' (ただし ' は行列の転置) と表されるとすれば, 適当な行列 P を用いて (e_1,…,e_n)(x_1,…,x_n)' = (f_1,…,f_n)P(x_1,…,x_n)' の形で (特に右辺が) 書ける. 要は, この式をどう読むかという話でしかありません.
1. 座標ベクトル (x_1,…,x_n)' は任意なので (e_1,…,e_n) = (f_1,…,f_n)P と見れば P は基底変換行列に他ならない 2. 上の書き方を踏襲すれば, 線型写像 f の (上記の基底に関する) 表現行列が A であるとは f((e_1,…,e_n)(x_1,…,x_n)') = (f_1,…,f_n)A(x_1,…,x_n)' となることと書ける. f が恒等写像 I_V のとき, その表現行列は上で見た通り P である.
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No.51314 - 2018/06/24(Sun) 03:49:31 |
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