座標平面上に 円K:x^2+y^2=1 点 (0 a) を通る異なる2直線 L1,L2 がある。(-1<a<1) L1とKの交点をP,R、L2とKの交点をQ,Sとする。 円K上の点Pにおける接線と点Qにおける接線の交点をA, 点Qにおける接線と点Rにおける接線の交点をB, 点Rにおける接線と点Sにおける接線の交点をC, 点Sにおける接線と点Pにおける接線の交点をD とする。 直線AC,BDの交点は (0 a) であることを示せ。
外接四角形の性質として知られているものですが、これを座標幾何で証明しようという趣旨です。 ご協力お願いします。
|
No.46933 - 2017/11/22(Wed) 07:43:54
| ☆ Re: / らすかる | | | L1もL2もy軸に一致しない場合、 L1をy=px+a, L2をy=qx+aとすると L1と円Kとの交点は ((-ap±√(1-a^2+p^2))/(p^2+1),(a±p√(1-a^2+p^2))/(p^2+1)) L2と円Kとの交点は ((-aq±√(1-a^2+q^2))/(q^2+1),(a±q√(1-a^2+q^2))/(q^2+1)) (いずれも複号同順) 簡単のため √(1-a^2+p^2)=u √(1-a^2+q^2)=v とおくことにすると L1と円Kとの交点は ((-ap±u)/(p^2+1),(a±pu)/(p^2+1)) L2と円Kとの交点は ((-aq±v)/(q^2+1),(a±qv)/(q^2+1)) (いずれも複号同順) となるので P((-ap+u)/(p^2+1),(a+pu)/(p^2+1)) Q((-aq+v)/(q^2+1),(a+qv)/(q^2+1)) R((-ap-u)/(p^2+1),(a-pu)/(p^2+1)) S((-aq-v)/(q^2+1),(a-qv)/(q^2+1)) とする。 P,Q,R,Sにおける円Kの接線は、順に x(-ap+u)+y(a+pu)=p^2+1 x(-aq+v)+y(a+qv)=q^2+1 x(-ap-u)+y(a-pu)=p^2+1 x(-aq-v)+y(a-qv)=q^2+1 となるから A({(p^2+1)(a+qv)-(q^2+1)(a+pu)}/{(-ap+u)(a+qv)-(a+pu)(-aq+v)}, {(p^2+1)(-aq+v)-(q^2+1)(-ap+u)}/{(a+pu)(-aq+v)-(-ap+u)(a+qv)}) B({(p^2+1)(a+qv)-(q^2+1)(a-pu)}/{(-ap-u)(a+qv)-(a-pu)(-aq+v)}, {(p^2+1)(-aq+v)-(q^2+1)(-ap-u)}/{(a-pu)(-aq+v)-(-ap-u)(a+qv)}) C({(p^2+1)(a-qv)-(q^2+1)(a-pu)}/{(-ap-u)(a-qv)-(a-pu)(-aq-v)}, {(p^2+1)(-aq-v)-(q^2+1)(-ap-u)}/{(a-pu)(-aq-v)-(-ap-u)(a-qv)}) D({(p^2+1)(a-qv)-(q^2+1)(a+pu)}/{(-ap+u)(a-qv)-(a+pu)(-aq-v)}, {(p^2+1)(-aq-v)-(q^2+1)(-ap+u)}/{(a+pu)(-aq-v)-(-ap+u)(a-qv)}) と求まる。 「(x1,y1)と(x2,y2)を通る直線が(0,a)を通る」 ⇔「a(x2-x1)+x1y2-x2y1=0」 だからそれぞれ計算すれば確かめられる。 A(x1,y1),C(x2,y2)とすると x1={(p^2+1)(a+qv)-(q^2+1)(a+pu)}/{(-ap+u)(a+qv)-(a+pu)(-aq+v)} y1={(p^2+1)(-aq+v)-(q^2+1)(-ap+u)}/{(a+pu)(-aq+v)-(-ap+u)(a+qv)} x2={(p^2+1)(a-qv)-(q^2+1)(a-pu)}/{(-ap-u)(a-qv)-(a-pu)(-aq-v)} y2={(p^2+1)(-aq-v)-(q^2+1)(-ap-u)}/{(a-pu)(-aq-v)-(-ap-u)(a-qv)} となり、これをa(x2-x1)+x1y2-x2y1 に代入すると0になる(途中計算は非常に長いので省略)ので、 直線ACは(0,a)を通る。 直線BDは対称性から同様に(0,a)を通る。 よって直線ACと直線BDの交点は(0,a)となる。 L1かL2のどちらかがy軸に一致する場合は省略。
|
No.46935 - 2017/11/23(Thu) 09:11:29 |
| ☆ Re: / 名前 | | | とても大変な計算の中ご回答いただき、ありがとうございます。 こちらの問題は某模試で出題されたもので、原題ではL1がy軸のみだったのでこちらの回答で解決しました。 L1がy軸の場合、AD//BCによりAとCのx座標の比を考えることによりACのy切片求めるといった解法が可能でした。 当初はL1やL2を px+q(y-a)=0 とおいて考えようとしたのですが、あまりの煩雑さに頓挫してしまいました。 こちらの回答でもとてつもない計算量になったようですが、計算により結論まで到達できることが証明されました。 重ねて感謝いたします。
|
No.46945 - 2017/11/23(Thu) 17:44:47 |
|