nを3以上の自然数とする。このとき、正2n角形の頂点から無作為に異なる4頂点を選び、それぞれをA,B,C,Dとする。
(1)△ABCが直角三角形である確率を求めよ。 (2)A,B,C,Dから3頂点を選んで得られるすべての三角形の集合を考える。その集合の少なくとも1つの要素が直角三角形である確率を求めよ。 (3)△ABCが鈍角三角形である確率を求めよ。
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No.44676 - 2017/07/16(Sun) 15:59:51
| ☆ Re: / たなお | | | 回答させていただきます。
「円に内接する三角形の角度」の知識を応用すればいいと思います。 円(中心点がO)に内接する三角形ABCについて、∠ACB = (1/2)∠AOBとなります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー (1)円に内接する三角形の1つの辺が円の直径のとき、内接する三角形は直角三角形となることを考えると、三角形ABCが直角三角形になるには
★パターン1 Aの正面にBかCが来る。 ★パターン2 BとCが互いに正面になる。
のいずれかになっていれば良いです。 それぞれ何通りか求めれば、確率の計算はできます。
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(2)今度は、A,B,C,Dのどの3点を選んでも直角三角形にならない確率を、全体から引けば求められます。要するに、
A,B,C,Dのどの点も、互いに正面にならない確率
を全体から引いてください。
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(3)三角形ABCが鈍角三角形であるには、円に内接する三角形の角度の性質より、以下のパターンを考えればいいです。
★パターン1 AとBが正面でない かつ Cが弧AB(短い方)上に存在する。
★パターン2 BとCが正面でない かつ Aが弧BC(短い方)上に存在する。
★パターン3 CとAが正面でない かつ Bが弧CA(短い方)上に存在する。
正確には「弧」ではありませんが、便宜上「弧」という単語を使いました。
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以上です。 ちなみに、上記は全て各点を区別した場合の考え方です。 もし区別しないでいいのなら、もう少し考えるパターンを減らせますが、各点にA,B,C,Dと名前がついているので、おそらく区別して考えていいでしょう。
間違いなどがあればご指摘願います。
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No.44678 - 2017/07/16(Sun) 16:29:18 |
| ☆ Re: / たなお | | | ちなみに、「上記は全て各点を区別した場合の考え方」と言いましたが、今回の場合は実際に計算すると、区別してもしなくても、確率は同じになります。なので、(1)と(3)に関しては以下の様に考えてもいいです。
(1):3点のうち2点が互いに正面になる確率を求める (2):3点のうち2点が互いに正面でなく、かつ残り1点が他2点の短い方の弧上に存在する確率を求める
また、その場合は全体も3分の1にして計算してください。
ただし、一般的に名前がついていれば基本は区別するということを忘れないでください。今回の場合はたまたま問題なく計算できるだけです。
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No.44680 - 2017/07/16(Sun) 16:40:12 |
| ☆ Re: / angel | | | 図形的性質について、すでにたなおさんが説明されていますが、実際に確率を計算するにあたっては、大きく2通り、場面によって使い易さが変わる場合がありますから、見極められると楽できます。
その2通りとは、ざっくり言うと次の通りです
* 組み合わせベース (問題の条件に合う組み合わせ数)÷(全体の組み合わせ数) を計算する * 確率の掛け算ベース 1点ずつ順番に決めて行って、都度確率を掛けていく ( + 場合分け )
(1)なら両方同じくらい楽にできます。 * 組み合わせベース 全体 … 2nC3 = 2n(2n-1)(2n-2)/6 直角三角形 … 斜辺(直径)の取り方が n 通り、残り直角の頂点が 2n-2 通り、組み合わせ n(2n-2)通り 割り算して 3/(2n-1) * 確率ベース 点Aは任意に取り、 点Bが対面に来る … 確率 1/(2n-1) 点Bが対面に来ず、CがA or B の対面 … 確率 (2n-2)/(2n-1)×2/(2n-2) 合計で 3/(2n-1)
(2) 組み合わせベースはちょっとキツイ…? * 確率ベース 点Aは任意、 点BはAの対面以外、確率 (2n-2)/(2n-1) 点CはA,Bの対面以外、確率 (2n-4)/(2n-2) 点DはA,B,Cの対面以外、確率 (2n-6)/(2n-3) 掛け合わせて、4(n-2)(n-3)/(2n-1)(2n-3)
(3) 組み合わせの方が楽ですかね * 組み合わせベース 全体 … 2nC3 = 2n(2n-1)(2n-2)/6 鈍角三角形 鈍角になる頂点 2n通り 残り2頂点は、鈍角になる頂点を挟んで、間の点(鈍角の頂点含む)が1〜n-2個に収まること ※間の点がn-1個だと直角三角形になる。その手前まで 間の点が k 個なら、2頂点の決め方は k通り、全部で 1+2+…+(n-2)=1/2・(n-1)(n-2) 結局、2n・1/2・(n-1)(n-2)=n(n-1)(n-2)通り 割り算して 3(n-2)/2(2n-1)
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No.44707 - 2017/07/17(Mon) 09:26:07 |
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