正方形ABCDを底面とする正四角錐ABCDEと動点Pがある 点Pは初めAにあり、1秒ごとに次の試行を繰り返す (試行) PがA,B,C,Dのいずれかにあるときは、その点と辺で結ばれた3つの頂点のうちのいずれかへ等確率で移動する PがEにあるときはそこにとどまり、他の点には移動しない
動点Pが移動した先の点に印をつけていく。Aには初めから印がついており、つけた印は消えないものとする。 (1)n秒後に点Eに印がついていない確率を求めよ (2)ちょうどn秒後に点Eに初めて印がつけられる確率を求めよ (3)n秒後に点Dと点Eに印がついていない確率を求めよ (4)nは2以上とする。ちょうど2n+1秒後に印がついて点が初めて5個となる確率を求めよ
長いですがお願いします
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No.40479 - 2016/11/23(Wed) 11:28:59
| ☆ Re: / angel | | | (1) Eに行かない限り、毎回3通りの選択肢があり、E以外の2通りを選び続けた場合に相当するので、(2/3)^n (2) n-1回目までEに行かず、n回目にEに行くため、(2/3)^(n-1)・1/3 (3) D,Eに行かないということは、 A→B→AorC→B→AorC→… を延々と繰り返すということ。 B→AorC は2通り、AorC→B は1通りなので、nの偶奇で変わり、 nが偶数: 2^(n/2)/3^n nが奇数: 2^((n-1)/2)/3^n (4) 丁度2n秒後までにA,B,C,Dを全てめぐって最後にEにつく状況に相当します。 (2),(3)まで出た結果を利用して考えると、
(2n秒後にEに印がついていない) -(2n秒後にD,Eに印がついていない) -(2n秒後にB,Eに印がついていない) =(2n秒後にA,B,Dに印がついているがEに印がついていない)
ここまでは分かります ( B,Dどちらかには必ず印がつくので、2項目・3項目の事象は被らない―排他―であることに注意 )。しかし、これではCのことが入っていません。後欲しいのは (2n秒後にA,B,Dに印がついているがC,Eに印がついていない) です。
C,Eに印がつかないということは、A→BorD→A→BorD→…を繰り返すということです。ただ、B,Dどちらかに印がつかないこともあり得るので、
(2n秒後にA,B,Dに印がついているがC,Eに印がついていない) =(A→BorD→A→BorD→…を繰り返す) -(A→B→A→B→…を繰り返す) -(A→D→A→D→…を繰り返す)
これで全部揃いました。まとめてみます。
(2n秒後にA,B,C,Dに印がつき、Eに印がついていない) =(2n秒後にEに印がついていない) -(2n秒後にD,Eに印がついていない) -(2n秒後にB,Eに印がついていない) -(2n秒後にA,B,Dに印がついているがC,Eに印がついていない) =(2n秒後にEに印がついていない) -(2n秒後にD,Eに印がついていない) -(2n秒後にB,Eに印がついていない) -(A→BorD→A→BorD→…を繰り返す) +(A→B→A→B→…を繰り返す) +(A→D→A→D→…を繰り返す)
2番目,3番目はB,Dが違うだけで、(3)の結果が流用できます。が、4番目も繰り返しが逆なだけで、2nが偶数であるこの問では(3)と同じです。最後2つはそれぞれ(1/3)^nなので、
(2n秒後にA,B,C,Dに印がつき、Eに印がついていない) =(2/3)^(2n)-2^(2n/2)/3^(2n)・3+(1/3)^(2n)・2
答えは、最後にEに行く分も入れて ( (2/3)^(2n)-2^(2n/2)/3^(2n)・3+(1/3)^(2n)・2 )・1/3 =( 4^n-3・2^n+2 )/3^(2n+1)
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No.40498 - 2016/11/24(Thu) 21:24:14 |
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