1から9までの番号をつけた9枚のカードから同時に2枚を取り出すとき、その番号の目の和が7になる確率を求めよ という問題で、
解き方1 目の和が7になるのは、(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1)の6通り 全ての場合は9・8で72通り よって、6/72=1/12
解き方2 目の和が7になるのは、(1,6)(2,5)(3,4)の3通り 全ての場合は9C2で36通り よって、3/36=1/12
どちらも同じ答えになりますが、どちらが正しいのでしょうか。
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No.37293 - 2016/06/05(Sun) 22:49:52
| ☆ Re: 確率 / 鈴蘭 | | | 私の認識ではどちらの解法も同じ答えが出るという意味では正しいと思います。ただ,確率の解法としては,前者で解くほうが良いのではないかと思っています。
そもそも,なぜ同じ答えがちゃんと導けるのかというと,それは,解き方1も2も,それぞれ起こり得る全事象について,「どれもが同様に確からしく起こる」からです。そして,その全事象うち実際におこる事象もそれぞれ当然に「同様に確からしい」ですから,結果としてちゃんと答えが導けているのだと思います。
すべての場合をきちんと区別する解法1では,起こり得る事象がすべて「同様に確からしい」ということがある意味保証されていますが,解法2では数え方(この場合は数字の組み合わせで考えている)が同様に確からしく起こるか考える必要があります。
(蛇足かもしれませんが「確からしさ」について) 例えば2つのサイコロを投げて目の和が6になる確率を求めるとするとどうなるでしょうか。目の和が6になる事象は{1,5}{2,4}{3,3}の3通りでしょうか。全事象は6*6=36通りでしょうか。そうすると求める確率は1/12 になりますか?
この場合,何を間違えているかといえば,全事象について考えているときには2つのサイコロを明確に区別しているのに,目の和が6になる場合を考えている時には,区別できていないということです。 全部の場合を書いてみれば明らかですが,サイコロを区別する時,目の和が6になる場合は(1,5)(2,4)(3,3)(4,2)(5,1)の5通りあります。 確率の全事象=分母ではサイコロを明確に区別しています。そして求める事象=分子は,全事象の中からある条件を満たす(この場合目の和が6になる)ものを取りだしてくるわけですから,当然にサイコロを区別していなければおかしなことになってしまいます。 従って,求める確率は5/36。 このサイコロの確率問題の場合は,サイコロを区別しないで考えることはできません。
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No.37297 - 2016/06/06(Mon) 06:34:47 |
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