隣接3項間漸化式で特殊解のn乗の線型結合で一般項が表せる理由を教えてくださいー
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No.37096 - 2016/05/22(Sun) 00:14:25
| ☆ Re: むずかすぃー / ast | | | マルチポストに真面目に回答する必要もどうせないとは思うからざっとだけ書くが,
定数係数隣接三項間線型漸化式 a[n+2]=p*a[n+1]+q*a[n] は平面内の点列 x[n] = (a[n+1],a[n]) の一次変換
x[n+1] = ((p, q),(1,0))*x[n] (縦ベクトル x[n+1] は第一行 (p,q), 第二行 (1,0) の 2x2 行列と縦ベクトル x[n] との(行列の)積)
として書けば, 係数行列の固有方程式 = 漸化式の特性方程式 x^2-px+q. これが相異なる二根 α, β を持つならば, 対角化により正則行列 P が存在して Px[n+1]=((α,0),(0,β))Px[n]=((α,0),(0,β))^n Px[1]=((α^n,0),(0,β^n))Px[1] は特性根の冪 α^n と β^n の線型結合, P^(-1)を掛けても同じ.
** 重根 α を持つ場合は三角化して Qx[n+1]=((α,1),(0,α))Qx[n] = ((α^n,nα^(n-1)),(0,α^n))Qx[1]. ** 実根を持たない場合は, 一旦複素係数の範囲で対角化して考える. 最終的に共軛複素数などを処理すれば, 実係数の線型結合になるはず.
### 内容的にはほぼ数C範囲で済むと思うが, 固有値・固有ベクトルを用いた対角化等まで数Cでやるかは知らない.
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No.37132 - 2016/05/24(Tue) 16:41:40 |
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