四面体ABCDがある。線分AB,BC,CD,DA上にそれぞれP,Q,R,Sがある。P,Q,R,Sは同一平面上にあり、四面体のどの頂点とも異なるとする。 PQとRSが平行であるとき 平面PQRSとACが平行になる理由を教えてください。よろしくおねがいします。
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No.35511 - 2016/02/06(Sat) 17:59:37
| ☆ Re: 高3 / 水面に映る月 | | | 【初等幾何による証明】 背理法による. 今,平面PQRSと直線ACが平行でないと仮定する. この時,平面PQRSと直線ACは交点を持つことになるから,これを点Tとする.
この時,点Tは直線AC上にあるから,直線ACを含む平面である平面DAC上にある. これと,2点S,Rが共に平面DAC上にあることから,3点S,R,Tは共に平面DAC上にあることが言える. また,点Tは平面PQRSと直線ACの交点であるから,平面PQRS上にもある. 以上から,3点S,R,Tは平面PQRS上にもあり,かつ,平面DAC上にもあるわけであって,これら2つの平面は唯一つの交線をもつので,3点S,R,Tが一直線上にあることが言えた.
同様にして,3点P,Q,Tが一直線上にあることも言える.
以上のことから,直線SRと直線PQが点Tで交わることになるが,これは直線SRと直線PQが平行であることに矛盾する.
したがって,平面PQRSと直線ACは平行である. ■
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No.35514 - 2016/02/06(Sat) 20:21:45 |
| ☆ Re: 高3 / 水面に映る月 | | | # 以下,例えば「ABベクトル」はVec(AB)で表すものとします.
【ベクトルを用いた証明】 DS:SA=x:(1-x),AP:PB=y:(1-y),BQ:QC=z:(1-z),CR:RD=w:(1-w)(x,y,z,wはいずれも0より大かつ1より小なる実数)とすると,
Vec(SR)=Vec(DR)-Vec(DS)=(1-w)*Vec(DC)-x*Vec(DA) Vec(PQ)=Vec(DQ)-Vec(DP)=(中略)=-(1-y)*Vec(DA)+{(1-y)-z}*Vec(DB)+z*Vec(DC)
両者が互いに平行であることから,Vec(PQ)=k*Vec(SR)…(*)となる実数kが存在する.ここで(*)は次のようになる, -(1-y)*Vec(DA)+{(1-y)-z}*Vec(DB)+z*Vec(DC)=k(1-w)*Vec(DC)-kx*Vec(DA)
Vec(DA),Vec(DB),Vec(DC)は一次独立であるから,特に,両辺のVec(DB)の係数が等しいので, {(1-y)-z}=0 すなわち, z=1-y
従って,BQ:QC=BP:PAであるから,PQ//ACである.
ここで,直線ACと平面PQRSが交わるとすれば,その交点は平面PQAC上にあることになるが,PQ//ACであるから直線PQと直線ACは交わることはないため,そのような点,つまり,直線ACと平面PQRSの交点は存在しないことが言える[注1].
よって,平面PQRSと直線ACが平行であることが言えた.■ ―――――――――――――――――――――― [注1]結局初等幾何チックになるんかいな!
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No.35520 - 2016/02/06(Sat) 22:50:42 |
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