?@対数微分法で、両辺に絶対値をつける理由が、「定義域が変わってしまうから」だったような気がするんですが、例え絶対値をとっても、真数≠0という条件が加わるので、定義域が変わってしまうと思います。 例えばy=x−2としたときlog|y|=log|x−2|で、x≠2となってしまいます。 なぜ絶対値をとるのか、そもそも両辺の対数をとってもしっかり成り立つのか、教えていただけると嬉しいです。
?Alim[x→a]{f(x)+g(x)}=lim[x→a]f(x)+lim[x→a]g(x)という変形は、lim[x→a]f(x)やlim[x→a]g(x)が極限値をとらない場合もできるのでしょうか。
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No.81103 - 2022/03/04(Fri) 17:41:56
| ☆ Re: 微分、極限 / ルーク | | | No.81104 - 2022/03/04(Fri) 17:43:28 |
| ☆ Re: 微分、極限 / ast | | | # どういう方向性で返答するのがよいものか悩む質問(すぐ下のスレッドでのやり取りも考慮すると特に)なので, # 回答がつきにくいのは予想していましたが, もしまだ見ているのなら大した話じゃなくても # 何か書いておいてもいいかなと思って書きます (あまりまとまらなかった).
> 両辺に絶対値をつける理由が、「定義域が変わってしまうから」だったような気がする 「定義域が変わる」という言葉を文字通りに受け取るなら, これはそもそもそんなこと全くないので, きちんと改める必要があると感じます. y は最初に与えられた状態で定義域は決まっていてそれ以降も変化しませんし, y' に関しても (少なくとも対数微分の論法においては) y が微分可能な x の全体が定義域であってこれも最初からずっと変化しません.
> 例えばy=x−2としたときlog|y|=log|x−2|で、x≠2となってしまいます。 に倣って言うなら, "y=x-2 のとき, log(y)=log(x-2) (x>2) や log|y|=log|x-2| (x≠2) である" とか "対数微分法により y'/y=1/(x-2) (x≠2) が導かれる" というのは, 俗っぽい言い方をすれば y や y' の「一部分だけ (具体的な情報が) 分かった」ということです (絶対値をとる理由も y が負になるところからも情報が得られる (その情報も必要だし重要だ) からですね).
もうちょっと正確な言い方を心掛けるなら「(y や) y' の (具体的な式の) 必要条件 (の一つ) として得られる」) というような言い方になると思います. 必要条件は「(結論を絞る) 部分的な情報」なので, それ単独でなくて他の条件と複数併せて考えるのが普通です. # なので, たくさんあったり最終的には使わなかった情報があったりしても困るようなものではありませんが, # それらは常にすべてが同時に満たされていないといけない (つまり "且つ" で繋がってる) ので #「新しい情報がわかっても勝手に古い情報を忘れたらNG」というところは気を付けなければならない. # また, 互いに矛盾するような条件があったときには, 何かおかしいと気付けるかもしれません.
(1) 上と同じ例に対数微分法を使ってわかったことを「y=x-2 ⇒ y'=1 (x≠2)」だと思って見ると「オカシイ」気がしても確かに不思議はないのかもしれませんが, 実際には 「y'/y=1/(x-2) かつ y は任意の x で (したがって x=2 でも) 微分可能 ⇔ y'=1 (x は任意)」 が対数微分法の主張において結論の部分に置かれている (下線部は最初に仮定されて以降ずっとそのまま残っている) と考えるのが自然 (この例では対数微分法を経由しなければ敢えて x=2 を除外することをかんがえたりはしないはずだと思いますが, 対数微分法の対象とする函数全般で言ってもそれは同様のこと) だと思います. # 部分から全体がわかるというある種の「帰納」的論法と言えばなんかそれっぽいですかね. ## まあ「いくらかの点を除いて可微分な函数が, いつ, それらの除外点まで延長しても可微分になるか」を ## 厳密に扱うところまで深入りする気はありませんが.
(2) は「ダメ」の一言でいいですかね…… (「極限値が無い」の意味によっては話が違ってくる可能性はあるけど). # ∞-∞ の形の「不定形」などは典型的でたくさんわかりやすくて詳しい解説があると思います. ## 無論, 極限が定まらないときは論外 (極限の足し算などの式が意味を為さない) ですが ## さすがにそういう意図ではないと思いますし.
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No.81185 - 2022/03/09(Wed) 13:54:02 |
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