掃き出し法で x-y+z=4 2x-2y+z=6 -x+y+2z=2 をといていくと 1 -1 0 0 0 -1 0 0 0 という風になりました 解答を見たら x=2 + t1=2+t y=0 + t1=t z=2 + t0=2 という風に書いてありtは任意定数と 書いてありました。 どうやってtでまとめるんですか? やり方を教えて下さい
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No.17879 - 2012/06/24(Sun) 21:00:33
| ☆ Re: 掃き出し法 / ast | | | > どうやってtでまとめるんですか? 別に行列などを使わず中学で扱うように加減法でやれば何が起きているかはわかるのではないかと思いますが, 単純に言って変数3つで方程式が(独立なものが)2本しかないので, 変数が1つ残って (今の場合はy) 他の変数xとzがyの式で書ける, という結局何の変哲もない話をごちゃごちゃと説明することになります. その前に少し回り道をしますが, その連立方程式 > をといていくと > 〜 > という風にな らないはずです (ある意味では「惜しい」とも言えるかもしれないけれども). 右辺をも考慮しなければ「連立一次方程式を掃出し法で解く」ことはできません.
そもそもの話として, 方程式の左辺の係数行列を A, 変数ベクトルを w = tp(x,y,z) (tpは行列の転置, つまり w は縦ベクトル), 右辺の定ベクトルを a = tp(4,6,2) とすると, 件の方程式は Aw=a という形に書けて, 行基本変形が左から正則行列を掛けることに相当することを利用して式を簡単にするのが掃出し法の原理です. 両辺に同じ操作をやるので, 普通はまとめて (A|a) という行列に基本変形を施します (縦棒 "|" は横に並べていることを明示するためだけのもので, 式としての意味は特にありません). これらの話は問題に取り掛かる時点で十分に踏まえておくべきです.
A が正則なら A の逆行列 B があるので, 基本変形を施せば E を3次単位行列として (E|Ba) という形になるはずで, これが w=Ba の意味であることを理解すれば終わりです. しかし, 正則でない場合は小行列式が0でないような小行列を見つけることから始める必要があります.
そういうわけで件の方程式では, yとzを入れ替える正則行列Pを考え, 係数行列を A' := AP^(-1), 変数ベクトルを w' := Pw にとりかえて, 行列 (A'|a) を変形すると, A'の部分が (I|b) (c|0) の形 (Iは二次単位行列, b, c はある定ベクトル, 普通なら c=(0,0)) に変形されるはずです. そうして両辺の第三成分以外の部分 (I|b)w'=a' はxとzをyの式として表すものになっていることを理解すると初めの疑問への答えとなるでしょう.
まあ要するに今の場合, (独立な2本の方程式を選んでから) y を含む項を定数と見て右辺へ移してしまえば, 残った左辺の係数行列は正則になるので (y は任意の値 t をとりうるものと解釈すれば) 普通に解けるということでしかありませんが.
> やり方を教えて下さい こういう基本的な部分は, 最終目的が単に計算ができるようになればいいだけの場合であっても, やり方ではなく理屈を押さえるようにした方がよいと思いますよ. 本問のようにもっとも単純な場合とは少し違う変形版が来たときなどに潰しが効くので.
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No.17900 - 2012/06/27(Wed) 03:39:15 |
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