数学的帰納法の問題がわかりません
y軸上に下から順に点A0,A1,・・・、曲線y=x^2上のxが正の部分に点B1,B2、・・・があり点A0は原点で、n=1,2,・・・に対して、3点An-1、An、Bnは正三角形となる。 (1)点B1の座標を求めよ (2)点B2の座標を求めよ (3)点Anの座標が(0 、n(n+1)/3)であることを数学的帰納法により証明せよ。 (1)はB1(√3/3、1/3) (2)はB2(2√3/3、4/3)となったのですが合っているのでしょうか? 答がないため分かりません。 また、(3)は(1)(2)の答が正しいとすれば(1)(2)よりn=1 n=2のとき成立しているので証明する必要ないんじゃないかと思ったんですが答がないので証明するならどのように書いていけばよいのかわかりません。 最初にn = 1のときに成立することを示して 次に、n=k のとき成立するとしたときに、n=k+1でも成立することを示す。 つまり、n=k のとき、Ak (0,k(k+1)/3) と仮定し、 そこから Bk+1 の座標 ( (k+1)/√3, (k+1)^2/3 ) と Ak+1 の座標 (0, (k+1)(k+2)/3) を求めて、Ak+1でも成立することを示す。とあるのですがよくわかりません。 数学的帰納法はかなり苦手な分野なので誰か分かる方教えてください。お願いします。
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No.17138 - 2012/03/07(Wed) 00:55:18
| ☆ Re: 高校数学 / カロリ。 | | | 補足です 「Bk+1 の座標 ( (k+1)/√3, (k+1)^2/3 )」とありますがこれは(1)(2)で求めたB1の座標から一般化したのでしょうか?
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No.17139 - 2012/03/07(Wed) 01:29:53 |
| ☆ Re: 高校数学 / シャロン | | | > また、(3)は(1)(2)の答が正しいとすれば(1)(2)よりn=1 n=2のとき成立しているので証明する必要ないんじゃないかと思ったんですが
誤りです。
例えば、 【(n-1)(n-2)=0という式は、n=1、2のとき成立しているので、すべての自然数で成り立つ。】 とはいえませんね。
>そこから Bk+1 の座標 ( (k+1)/√3, (k+1)^2/3 ) と Ak+1 の座標 (0, (k+1)(k+2)/3) を求めて、Ak+1でも成立することを示す。とあるのですがよくわかりません。
求められたA[k+1]の座標が、仮定したA[n]の座標にn=k+1を代入したものになっていれば、仮定がn=k+1でも成り立つということになりますね。
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No.17140 - 2012/03/07(Wed) 06:37:37 |
| ☆ Re: 高校数学 / ヨッシー | | | 証明の手順は、ヒントに書かれているように、 >n = 1のときに成立することを示して >n=k のとき、Ak (0,k(k+1)/3) と仮定し、そこから >Bk+1 の座標 ( (k+1)/√3, (k+1)^2/3 ) と >Ak+1 の座標 (0, (k+1)(k+2)/3) を求めて、 >Ak+1でも成立することを示す。 なので、 A1=(0, 2/3) ・・・B2 を調べる過程で A1 を調べているはずなので、これは良いでしょう。 Ak (0,k(k+1)/3) と仮定する。 この点から、x軸と30°をなす直線を引き、y=x^2 とx>0の 位置で交わるところが、B(k+1) で、 ( (k+1)/√3, (k+1)^2/3 ) に なるのでしょう。 そして、Ak と B(k+1) の長さを調べて、その長さ分だけ、Ak から 上(y軸方向)に進んだ点がA(k+1) です。 これが、 (0, (k+1)(k+2)/3) になったら、この証明は終わりです。
と書いても、数学的帰納法が何たるかを理解していないと、キョトンとしているかも知れませんね。
数学的帰納法を使う状況は以下の通りです。 自然数nについて、成り立つ式を求めたい問題があります。 n=1 のときの値はわかっています。 nとn+1との関係式(漸化式)もわかっています。 求めたい式も、n=1,2,3 あたりを調べて、 大体予測はつくけれども、すべての自然数nについて成り立つかは証明しないといけない。 この証明に、数学的帰納法を使います。
数学的帰納法の仕組は以下の通りです。 予測した式(Aとします)(上の問題では「点Anの座標が(0 、n(n+1)/3)であること」です)が、 n=1 について成り立つことを確認。 ・・・(a) Aがn=kのとき成り立つと仮定して、そのときに、n=k+1 のときにも、Aが成り立つことを示す。 ・・・(b) です。 上の問題で、Aがn=kのとき成り立つと仮定とは、 点Akの座標が(0 、k(k+1)/3)であると仮定すること です。そして、n=k+1 のときにも、Aが成り立つとは、 点A(k+1)の座標が(0 、(k+1)(k+2)/3)であることを導くことです。
なぜ、これですべての自然数について、示したことになるかというと、 n=1 の時に成り立つ。これは実際に当てはめるので、事実です。 n=1 のときAが成り立つことが事実ならば、n=2 のときもAが成り立ちます。 これは、(b) から言えることです。 これで、n=2 のときAが成り立つことが事実となります。 n=2 のときAが成り立つことが事実ならば、n=3 のときもAが成り立つことが、やはり(b)から言えます。 よって、n=3 のときAが成り立つことも事実となります。 n=3 のときAが成り立つことが事実ならば、n=4 のときも・・・ もう良いですね。 このように、すべての自然数nについてAが成り立つことを、 連鎖的に示すのが、数学的帰納法です。
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No.17141 - 2012/03/07(Wed) 10:42:47 |
| ☆ Re: 高校数学 / カロリ。 | | | なるほど! おかげで理解することができました。 この度はどうもありがとうございました。
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No.17142 - 2012/03/07(Wed) 14:42:50 |
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