f(x+1)-f(x)=x(x+1) f(0)=0を満たす整式f(x)を求めよ。 解答(ii) f(x+1)-f(x)=x(x+1)でx=nとすると、f(n+1)-f(n)=n(n+1) (n=0.1.2,・・・) よってn≧2のときf(0)=0だから f(n)=f(0)+[n-1]Σ[k=0]k(k+1)=(n-1)n(n+1)/3・・・?B ここで、g(x)=f(x)-{(x^3-x)/3}とおくと、f(x)は整式だからg(x)も整式 よって、g(x)の次数をNとすると、?Bより g(1)=g(2)=・・・=g(N)=g(N+1)=0 すなわち、N次式g(x)がN+1個の相異なるxの値でg(x)=0だから g(x)=0⇔f(x)=(x^3-x)/3
疑問点?@ 【n≧2のときf(0)=0だから f(n)=f(0)+[n-1]Σ[k=0]k(k+1)=(n-1)n(n+1)/3・・・?B】 の部分がよくわかりません。 式が階差数列のようになっていますが [n-1]Σ[k=0] とk=0からn-1までの和になっています。 階差数列の公式ではk=1からn-1までとなっているのでたぶん違うと思います。 どういうことなのか教えてください。お願いします。
疑問点?A g(x)=0⇔f(x)=(x^3-x)/3 というのは g(x)=f(x)-{(x^3-x)/3}において P(x)=f(x) Q(x)=(x^3-x)/3と置き換えると
g(x)=P(x)-Q(x) g(x)=0のとき P(x)-Q(x)=0 たとえば今、xの値にa,b.c.dという相異なる4つの値があるとします。 するとP(a)-Q(a)=0 P(b)-Q(b)=0 P(c)-Q(c)=0 P(d)-Q(d)=0 がそれぞれ成り立つので この条件と因数定理を使ってP(x)-Q(x)=0 が成り立つかどうかをやってみると実際示すことができました。 ということはxにどんな値を入れても P(x)-Q(x)=0 が成り立つ。つまりP(x)とQ(x)は恒等的に等しいことがわかりました。
ここで【g(x)=0⇔f(x)=(x^3-x)/3】の部分を見てみると xにどの値を入れても0になるならばf(x)=(x^3-x)/3が成り立つ という風に言い換えられると思うんですが なんだかよくわかりません。
誰か分かる方教えてください。お願いします。
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No.16494 - 2012/01/07(Sat) 23:34:56
| ☆ Re: 文系 数学 / angel | | | ?@ > 階差数列の公式ではk=1からn-1までとなっているのでたぶん違うと思います。 いいえ。紛れもなくこれは階差数列です。 とはいえ、公式を鵜呑みにするなかれ。 よく見かける形は、数列a[n]に対する階差数列d[n]=a[n+1]-a[n]に関して a[n]=a[1]+Σ[k=1,n-1]d[k] ( n≧2 ) でしょうが、今回は 0 から始まっています。つまり、 f(n)=f(0)+Σ[k=0,n-1] k(k+1) ( n≧1 ) 別の書きかたをすると、 f(n)=f(0)+(f(1)-f(0))+(f(2)-f(1))+…+(f(n)-f(n-1)) =f(0)+0(0+1)+1(1+1)+…+(n-1)((n-1)+1) ということ。
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No.16496 - 2012/01/08(Sun) 01:10:43 |
| ☆ Re: 文系 数学 / angel | | | ?A 恒等式は因数定理と関係はない…ことはないですが、ちょっとポイントが違います。
例えば、ですが、2次以下の式 p(x) と q(x)=x+1 があったとして p(1)=q(1) だったとします。この時整式として p(x)=q(x) ( つまり恒等式 ) かというと、そうとは言い切れません。p(x)=x^2+1 とかでも p(1)=q(1) は成立しますから。
では、p(1)=q(1) かつ p(3)=q(3) と条件が2個に増えればどうでしょうか。 それでも、p(x)=x^2-3x+4 とかで p(1)=q(1), p(3)=q(3) は成立します。なので恒等式ではありません。
ところが、p(1)=q(1) かつ p(3)=q(3) かつ p(6)=q(6) と条件が3個になると、今度は恒等式になります。 なぜなら、恒等式でないとすれば、p(x)-q(x)=0 という2次以下の方程式が x=1,3,6 という3個の解を持つことになってしまい、おかしいからです。 ※2次方程式の持つ解の個数は高々2個
ということで、3箇所での値が分かればめでたく2次(以下の)式 p(x)=q(x) と特定できる、というのが恒等式の使い方。 一般にN次式であれば N+1 箇所が必要です。
で、今回の問題に戻りますが、何箇所特定すれば良いかというと、4箇所ではないのです。片一方は (x^3-x)/3 と3次式ですが、f(x) が何次式か分からないからです。 ※たとえ4箇所特定しても、f(x) が4次以上の整式だったらどうするんだ、とツッコミを喰らう。
でも心配はいりません。なぜなら、f(x)=(x^3-x)/3 となる x の値は無限にあるからです。( x=0,1,2,… と全ての非負整数がそう ) とは言え、「無限にあるから」では説明にならないので、「f(x)がN次式だとしても、N+1箇所以上で一致するよ ( だから恒等式だよ )」と先に次数を抑えてしまうのです。
ちなみに、 ・N次以下の p(x),q(x) に対し、N+1個のxで p(x)=q(x) であれば、p(x)=q(x)は恒等式 ・N次以下の p(x),q(x) と r(x)=p(x)-q(x) に対し、N+1個のxで r(x)=0 であれば r(x)=0 は恒等式、つまり p(x)=q(x) も恒等式 この2つは全く同じことを言っています。 この問題の解答例では後者の方で説明していますね。
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No.16497 - 2012/01/08(Sun) 01:39:12 |
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