行列A=(a b) (b a)
が方程式A^3-3A+2E=0をみたすとき実数a,bの値を求めよという問題で
解答を作ったのですが 略解) 次数下げとケーリーはミルトンの定理で得た式を利用して(3a^2+b^2-3)A+{-2a(a^2-b^2)+2}E=0
ア】3a^2+b^2-3≠0・・?@のときA=kEとおけるのでA^3-3A+3E=0の式に代入してk=1、−2 k=1のときa=1,b=0となり?@に反するので不適 k=2のときa=-2,b=0(?@をみたす)
イ】3a^2+b^2-3=0のとき-2a(a^2-b^2)+2=0より (a,b)=(1,0),(-1/2,±3/2)
ア】のa=-2,b=0とイ】の(a,b)=(1,0)、(-1/2,±3/2)が最終的な答え
と思ったのですが、解答には
A=kEのときa=-2,b=0と(a,b)=(1,0) A≠kEのときの(a,b)=(-1/2,±3/2)
が 答えという最終的な答えはあってしまうのですが、場合訳の仕方が違うので途中過程が変わってしまったようです。気になりましたので、私の作った解答が合ってるかどうかみてもらえないでしょうか?
よろしくお願いします。
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No.16642 - 2012/01/21(Sat) 11:03:25
| ☆ Re: A=kEか否か / X | | | No.16650 - 2012/01/21(Sat) 21:34:45 |
| ☆ Re: A=kEか否か / カルビー | | | ということはA=kEのとき(a、b)=(-2,0)、(a,b)=(1,0) A≠kEのとき(a,b)=(-1/2,±3/2)
という解答は誤植ということですか?
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No.16655 - 2012/01/22(Sun) 09:26:34 |
| ☆ Re: A=kEか否か / angel | | | > …(略)… > という解答は誤植ということですか?
いいえ。 場合わけのやり方が少し違うだけで、どちらも正答です。
今回場合わけには2通りの切り口があります。 それは、 3a^2+b^2-3=0 かどうか A=kEと表せるかどうか これらの観点でAを分類したのが添付の図です。
カルビーさんは、先に3a^2+b^2-3=0かどうかで場合わけしました。そうすると、ア】で図中(i)の部分を求め、イ】で(ii),(iii)を求めていることになります。 しかし、模範解答例はA=kEと表せるかどうかを先に考えています。つまり、A=kEと表せる場合は(i),(ii)、A=kEと表せない場合は(iii)です。 結果としてはもちろん同じ答えになるのですが、途中が少し違って見えるわけです。
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No.16664 - 2012/01/22(Sun) 12:51:26 |
| ☆ Re: A=kEか否か / カルビー | | | 凄まじくわかりやすい図をありがとうございます。感激しております。
今までケーリーハミルトンで次数下げした後のAとEで表される式( ●A=■Eのような式)において、Aの係数≠0であることとA=kEは同値、Aの係数=0とA≠kEは同値だと思いこんでいたのですが違うということですよね・・?Aの係数が0でA=kEとなる場合があるのですか・・? わかりやすい説明をしてくれたのにしつこいですが、どうか教えてください。よろしくお願いします
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No.16680 - 2012/01/22(Sun) 19:57:30 |
| ☆ Re: A=kEか否か / angel | | | > …(略)…は同値だと思いこんでいたのですが違うということですよね・・?
ええ、そうです。その思い込みは地味に危険でした。 つまり、“(Aの係数)=0”と“A=kEと表せる”は両立しえます。 今回の問題では A=E ( a=1,b=0,3a^2+b^2-3=0 ) がそうですね。( 前の図の(ii)にあたる )
ということで、成立するのは “(Aの係数)≠0”⇒“A=kEと表せる” “A=kEと表せない”⇒“(Aの係数)=0” で、逆にありえないのは、 “(Aの係数)≠0”かつ“A=kEと表せない” です。
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No.16683 - 2012/01/22(Sun) 21:49:45 |
| ☆ Re: A=kEか否か / カルビー | | | No.16726 - 2012/01/26(Thu) 10:13:05 |
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