半径1の円に内設する正六角形の頂点をA1、A2、・・・、A6とする。これらから任意に選んだ3点を頂点とする三角形の面積の期待値を求めよ。ただし、2つ以上が一致するような3点が選ばれたときは、三角形の面積 という問題ですが、解答では(ア)正三角形の場合 (イ)直角三角形の場合 (ウ)二等辺三角形の場合 の3つに場合分けして考えています。それで(ア)についてなんですが、解答には以下のように書かれています。 「最初の点は6つのうちどれを選んでいいので6通り。次に選ぶ点は正三角形となるように選べば2通りしかない。 よって6×2×1=12通り。」 正六角形を書いたときの1番上にある頂点をA1として時計まわりにA2、A3、・・・A6と取っていくとします。 それで、最初の点にA1を選んだとします。すると正三角形をつくるにはA3、A5が必要です。 順番を考慮するなら△A1A3A5を始め3!=6通りつくれます。 また、もう一つ、最初の点にA2を選んだ時、正三角形をつくるためには、A4、A6が必要です。 順番を考慮するなら△A2A4A6を始め3!=6通りつくれます。 2つを足すと6+6=12通り 解答はこういうことをいっているとおもうのですが、 実際正六角形の頂点を使って作れる正三角形の数は2個だけだと思います。 しかし、答には12通りとあります。 これはなぜなのでしょうか?また、解答には「3点のとりかたは6^3=216通り」とあるのですがこれもわかりません。 またまた別の問題になるのですが nを自然数とする。正6n角形の異なる3頂点を結んで三角形を作る。 (1)正三角形の数を求めよ。 上の問題の解き方と同じ方針でやると、 まず最初の点は6n個ある頂点のうちどれを選んでもよいので6n通り。 次に、正三角形をつくるには2通りの頂点がある。 よって、6n×2×1=12n通り。 となるはずなのですが、答は2n通りです。 ちなみに、この問題の答には「正三角形になる3点は2nだけ離れているので、A1,A2,・・・,A2nの中から1つ選び、あとは2nおきに取っていきます。たとえば、A1を取ったら次はA【2n+1】を、次はA【4n+1】 (わかりやすくするために【】をつけときました) よって正三角形は合計で2n個ある。」 これはA1〜A2nまでの間に正三角形をつくるのに必要な頂点があるのでそれを1つ選んでおけば残りの2つの頂点は自動的に選ばれるので1通り。よって2n×1=2n通り(個)ということなんでしょうか? なんだか釈然としません。 本当によくわからないので誰かわかる方がいましたら教えてください。お願いします。
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No.15529 - 2011/10/19(Wed) 18:53:20
| ☆ Re: 数学わかりません。 / ヨッシー | | | 期待値を求めるには、その前に確率を求めないといけません。 確率を求める場合、順列で数え上げるか、組み合わせで数え上げるか どちらでも良いのですが、肝心なのは、その一つ一つが同じ 確からしさであるということです。 この問題の場合、組み合わせで数えると、3回続けて同じ点を 選ぶ場合、2回同じ場合、三角形が出来る場合によって、 確からしさが違うので、順列で数える方が確実です。
すべての選び方は、 1回目がA1〜A6 の6通り。その各場合において、 2回目がA1〜A6 の6通り。さらに、 3回目がA1〜A6 の6通り。ですから、 全部で、6×6×6=216(通り) の選び方があります。 書き上げるなら、 (A1,A1,A1),(A1,A1,A2)・・・(A1,A1,A6) (A1,A2,A1),(A1,A2,A2)・・・(A1,A2,A6) ・・・ (A6,A6,A1),(A6,A6,A2)・・・(A6,A6,A6) の216通りです。 このうち、正三角形になるのは (A1,A3,A5),(A1,A5,A3),(A3,A1,A5),(A3,A5,A1),(A5,A1,A3),(A5,A3,A1) (A2,A4,A6),(A2,A6,A4),(A4,A2,A6),(A4,A6,A2),(A6,A2,A4),(A6,A4,A2) の12通りです。 前半の6つ、後半の6つはそれぞれ同じ正三角形になりますが、 点を選ぶ順番が違います。
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No.15532 - 2011/10/19(Wed) 22:42:48 |
| ☆ Re: 数学わかりません。 / ヨッシー | | | 後半です。
こちらは、正三角形の数を聞いているので、点を選ぶ順が違っても、 結果同じ正三角形になるものは、1つの正三角形です。
前半は、確率を求めるために、順番を気にしています。
後半は順番は気にしていません。 質問の中で、数学わからないさんが、 「正六角形の頂点を使って作れる正三角形の数は2個だけだと思います。」 の考え方です。
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No.15533 - 2011/10/19(Wed) 22:48:38 |
| ☆ Re: 数学わかりません。 / 数学わからない | | | 順列で考える場合は出来上がる図形(正三角形)は同じでも 頂点の取る順番まで考慮しないといけない というところがいまいち釈然としません。 よかったこの部分をもうすこし教えていただけないでしょうか?お願いします。
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No.15535 - 2011/10/19(Wed) 23:27:46 |
| ☆ Re: 数学わかりません。 / ヨッシー | | | 確率は、 (ある事象の起こる場合)/(全事象の起こる場合) です。 全事象の起こる場合の数え上げを、頂点を取る順番でおこなっているので、 ある事象(この場合、正三角形が出来る)も、頂点の取る順番を 区別して数えないといけません。
この問題が「正六角形の頂点から3個を選んで、三角形を作るとき、 正三角形になる確率を求めよ」であれば、 <順列で考える場合> すべての選び方は、6P3=6×5×4=120 (この120通りの起こり方はすべて等しい) 正三角形となるのは、6×2×1=12 確率は、12/120=1/10 <組み合わせで考える場合> すべての選び方は、6C3=20 (この20通りの起こり方はすべて等しい) 正三角形となるのは、2通り 確率は、2/20=1/10 のどちらでも良いですが、上の問題では、三角形にならない場合も 考慮するので、すべて起こり方が等しいすべての選び方を 設定することが困難なので、順列(重複順列といいます)で、 考えるのが妥当です。
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No.15536 - 2011/10/19(Wed) 23:48:49 |
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