長崎県佐世保市のコンクリート製の鉄道橋「福井川橋梁」に鉄筋の代用で竹が使われている可能性のあることが分かり、列車を運行する第3セクターの松浦鉄道と工学院大が2月上旬に橋に小さな穴を開けて「先人の工夫」について調査することになった。
安全性には問題ないという。松浦鉄道は、竹であることが確認されれば“竹筋橋”としてPRしたい考えだ。
橋は物資不足の太平洋戦争中に旧鉄道省が造ったもの。工学院大の研究者によると、同時期に鉄道省が造った熊本県小国町の幸野川橋梁・塩井川橋梁・堂山橋梁も同様の“竹筋橋”だが、路線が廃線となり列車は走っていないという。
福井川橋梁は、佐世保市吉井町の福井川に架かり、長さ79メートル。川からの高さは22メートルで、美しい三連アーチ橋として鉄道ファンの間では知られている。
[共同通信 1/16記事を一部加筆]
竹筋橋は、当HPのGALLERYでも紹介している
宮原線廃線跡に存在することが確認されている。幻の鉄道となった青森の大間鉄道(橋梁部分のみ現存)にも竹筋橋が使われていた可能性があるかもしれませんね。