近畿日本鉄道が2月限定で打ち出した、早朝限定乗車券特急券付き特別切符「伊勢志摩片道1,000円きっぷ」が人気を集めている。

　同切符は、大阪、奈良、京都、名古屋方面と伊勢志摩（伊勢市駅〜賢島駅）を結ぶ路線で、早朝の6時〜7時台に発車する近鉄特急電車に、大人・子ども合わせて4人以上（うち、大人2人以上必須）の同一行程で旅行するグループに対して発売する前売り券。

　同社営業企画の吉野さんは「例えば、大阪難波駅から伊勢市駅まで片道大人料金は3,030円、賢島駅までが3,810円。京都駅から伊勢市駅まで 3,520円、賢島駅までが4,320円かかることになるが、早朝4人で京都から賢島まで行けば1万7,280円が4,000円で済む」と安さをPRする。

　同切符の経緯を吉野さんは「週末の高速道路ETC1,000円を意識して『1,000円』という数字にはこだわった。2月は毎年乗車率が下がるため少しでも多く伊勢志摩へ集客したいという思いがある」と打ち明ける。「何より2月の伊勢志摩は、イセエビや的矢カキ、あのりフグなど魚介類がとてもおいしいので、この機会にご利用いただければ」とも。

　近鉄主要駅の窓口で2月27日まで、指定する時刻の電車の前日までの前売り券を販売している。

[2/22 伊勢志摩経済新聞記事引用]

高速道路に客足を奪われる鉄道会社は、これくらいのことを関東でも大々的にやってもらいたいものです。

　

No.537 - 2010/02/27(Sat) 05:15:33 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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近鉄は、２０１３年の第６２回伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢志摩観光向けに新型観光特急を投入する方針を決めた。伊勢志摩観光は同社の観光事業の主力で、現在、新しい発想に基づいた「夢のある観光特急」づくりを目指しており、名古屋や関西方面からの観光客のけん引力にする考えだ。

　現行の観光特急「伊勢志摩ライナー」は１９９４年３月、志摩スペイン村の開業に合わせ、大阪、名古屋方面からの運行で導入した２３０００系。６両編成でデラックスカーやサロンカーも連結している。

　特急は同社の運賃収入の重要な部分を占めるが、近年、収益力が低下。伊勢志摩観光の特急利用者数は、２００８年度は前年比で３％減と減少傾向を示した。観光対策のてこ入れで、車内設備やサービスの見直しも迫られ「全く新しいコンセプト」（同社）による新型車両で活性化を狙う。

　これまでに観光客ら１万人に「理想の特急」についてのアンケートを実施し、需要ニーズを調査。旅行代理店や観光事業者らにも聞き取りし、改善点などを把握した。

　寄せられた意見は、座席の快適性のほか、個室や展望車、ビュッフェなどの設置や客室乗務員による充実したサービスなど多様だが、車両に付加価値を求める声が多かった。近鉄の担当者は、今後の車両製造や運営に反映させ「他社にない新しい特急像を練り上げ、観光特急に新風を吹き込みたい」と話している。

[1/21 中日新聞　記事引用]

式年遷宮の度に新型特急を更新するというのも良いのではないでしょうか？

No.536 - 2010/01/31(Sun) 08:28:51 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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JR西日本金沢支社は18日、来年3月のダイヤ改正で、東京・上野−金沢間を結ぶ夜行の寝台特急「北陸」と急行「能登」の定期運転を取りやめると発表した。深夜高速バスの普及などで乗客が減少しているほか、車両の老朽化が進んだため。「能登」は、丸く突き出したボンネット型の先頭車両が特徴で、現在全国で唯一定期運転されているタイプだけに、鉄道ファンや利用客などから惜しむ声が上がりそうだ。
　最終列車はともに来年3月12日夜、金沢駅を発車する。JR西日本では「今後は週末や夏休みなど利用の多い時期を中心に臨時列車を運転する」と説明している。

［12/18　時事通信記事引用］

乗り潰しの際には「北陸」と「能登」には随分お世話になったものだ。北陸新幹線の延伸時に廃止かと思っていたのだが、かなり前倒しになってしまったのが残念だ。そろそろ「あけぼの」にも乗っておかないと…

No.535 - 2009/12/20(Sun) 16:46:14 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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地球環境保護をＰＲしようと、和歌山電鉄（和歌山市）は、貴志駅の猫の駅長「たま」をパッケージにあしらったＬＥＤ電球「たま電球」の発売を始めた。ＬＥＤ電球は消費電力が少なく環境保護に効果があるという。
　球体の暖かな光にたま駅長の優しいイメージを重ねた。たま電球は直径５センチ、３０ワット相当で１個３８００円。同社によると、消費電力は白熱電球の８分の１、光源寿命は約４０倍の４万時間あるという。電球色は暖色系のウオームホワイトと白いクールホワイトの２種類ある。同社は１０月からたま電車の１両と和歌山駅ホームにＬＥＤ照明を普及のため導入している。たま電球は伊太祈曽駅（同市）の窓口で販売。「いちご電車グッズショップ」（http://ichigoec.com/)でネット販売も行う。
[11/19　毎日新聞朝刊記事引用]

環境に優しい鉄道会社がさらに環境に優しいことをするのは当たり前だが、このたま駅長の経済効果たるやいったいいくらなのだろうか？

No.534 - 2009/11/21(Sat) 13:18:51 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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◇“幸せ運ぶ”２代目新車両、１９日デビュー　人気アップに期待
　第三セクター「錦川鉄道」（清水晃一社長）が運行するトロッコ遊覧車「とことこトレイン」に１９日、新車両がデビューする。完成目前に廃線となった旧国鉄の岩日北線跡地を利用、０２年に登場した「とことこトレイン」は、初代も「山口きらら博覧会」（０１年）で活躍した車両を転用したが、２代目の新車両も「愛知万博」（０５年）で使用された遊覧車を購入した。鉄道本体は赤字続きだが、リサイクル精神で毎年黒字の「とことこトレイン」。同社は新車両導入で、さらなる人気アップに期待を寄せる。【大山典男】
　◇愛知万博の電気自動車
　新車両は、愛知万博で「グローバルトラム」の名で親しまれた電気自動車。万博終了後は三重県の遊園地で活躍していた。錦川鉄道は、電動の動力車と客車２両のセットで２編成を購入。動力車にはベビーカーを収納するスペースがあり、客車は１両目が２８人乗り、２両目は２６人乗りで、車椅子２台を載せることができる。
　ＬＰガス車だった初代は「ガタ、ゴト」と進むことから「ガタくん」と「ゴトくん」の愛称を付けられたが、ぐっとスマートになった２代目もその名を襲名する。デザインは、三つの案をホームページなどで示して投票を募った結果、赤いテントウムシをイメージしたものに決まった。購入費は、岩国市が約３３９０万円を補助した。
　◇本体赤字続き、開業以来黒字
　錦川鉄道は、岩国市街と錦町を結ぶ錦川清流線（旧岩日線、３２・７キロ）を旧国鉄から引き継ぎ、８７年に運行を開始した。しかし、鉄道利用客は開業２年目の８８年度に記録した５８万４１７０人をピークに年々減少、０８年度は２６万２９０２人とピーク時の半分以下に。０９年３月末までに通算１０００万人の利用を達成したものの、本業は０８年度も約４１００万円の赤字で基金を取り崩す状態が続いている。
　一方の「とことこトレイン」は０２年７月の開業以来、３〜１１月の季節運行で毎年約３万人を集客し、数百万円の黒字を計上、０８年度も約８２０万円の収益を上げた。錦町駅から雙津峡（そうづきょう）温泉駅までの約６キロを４０分かけてのんびり走る。中でも蛍光石を使って壁画を描いた「きらら夢トンネル」が人気だ。
　同社の清水社長が「テントウムシは幸せを運ぶそうです」と期待を寄せる新車両は１５日、錦町駅に到着し、ラッピングでお色直しを済ませる。１９日午前９時に同駅から出発進行の予定だ。

［9/13毎日新聞山口版朝刊記事引用］

旧岩日線跡（未成線）を利用するなんて鉄道マニアのこころをくすぐるじゃあありませんか！こうした取り組みはもっともっとやっていただきたい。トロッコの終点が温泉の名を付けた駅というのもいいですね。錦川鉄道の成功を考えると高千穂鉄道のことが残念で仕方がありません。

No.531 - 2009/09/16(Wed) 05:45:44 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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木曽郡上松町郊外の赤沢自然休養林内を走る森林鉄道が、観光シーズン以外の平日の試験運行を始めた。昨季まで町と町観光協会が運行や管理を担ってきたが、今季から指定管理者制度を導入。運行する町内の「上松観光開発」は「民間感覚を生かし、お客さまの立場で考えた」とし、来季からの「シーズン中無休運行」も視野に入れている。

　林鉄は１９８７（昭和６２）年７月に復活。４月下旬から１１月上旬まで、森林鉄道記念館前−丸山渡の１・１キロ区間を往復運行している。

　町産業観光課によると、昨季までは５月の大型連休前後や夏休み期間、紅葉シーズン以外の平日は採算が見込めないため運行せず、団体客の貸し切りにだけ対応していた。

　昨季、赤沢自然休養林を訪れた人は過去最多の１２万人余。接客もしてきた林鉄関係者によると、平日に訪れた人から運行を求められたり、団体客の貸し切り列車に便乗させてほしいと言われたりすることが少なくなかった。がっかりして帰る人もいたという。

　上松観光開発は町が２３・５％を出資する第三セクター会社。５月中旬から平日の試験運行を始め、６月８日で４週目に入った。採算性など、平日運行に伴う問題点や課題などを確かめて、来季からのシーズン中無休運行につなげたい考え。月明かりや星空の下での「夜間運行」といった構想も浮上しているという。

　平日の試験運行は午前１０時から午後２時まで１時間に１回。料金は中学生以上８００円、小学生以下５００円。７月６〜１０日は軌道整備のため運休する。問い合わせは同社（電話０２６４・５２・２２４５）へ。

［信濃毎日新聞　6/10記事引用］

こういう思い切った運行形態は人気の証拠ですね。かつて全国にあまたあった森林鉄道の廃線跡を整備するだけでかなりの地域活性化につながるのではないでしょうか？

赤沢森林鉄道のケースは特殊だと思われますが、経営的におそらくかなりの黒字になっているのでしょうね。

No.529 - 2009/08/17(Mon) 07:18:21 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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箱根堂ヶ島温泉の旅館「対星館・花かじか」（箱根町宮ノ下、TEL 0460-82-2281）で7月16日、自家用の「渓谷電車」が開通し特別乗車会が行われた。（小田原箱根経済新聞）

　惜しまれつつも5月31日に引退したケーブルカーに代わって登場したモノレール式の同電車は、最高20人乗りで冷暖房完備。電気による自走式で国道1号線沿いにある駅舎から旅館のある早川渓谷までの全長320メートル（高低差約100メートル）を4分50秒ほどで運行する。安全のために駅舎とフロントの両方で運行状況を7台のカメラで常にモニタリングしている。車体は渓谷とイメージした水色で同館の川辺嘉信社長自身も好きな色ということで即決したという。

　今回、電車の入れ替え工事にあわせて旅館フロント、離れもリニューアルし、7月18日からの営業再開後は更なる集客を図る。

　「新たに登場した『渓谷電車』は快適そのもの。窓から間近に見える箱根の自然を満喫してもらい、夜にはライトアップする「調べの滝」や「早川渓谷」もぜひ楽しんでもらえれば」（同）とも。

　チェックイン＝15時〜、チェックアウト＝10時。宿泊料金は、一般客室（1泊2食付き）17,850円〜。

［みんなの経済新聞ネットワーク　7/17記事引用］

温泉宿にケーブルカーというのは祖谷温泉をはじめ全国各地に点在するが、モノレール型の乗り物というのは初めてではないでしょうか？この旅館の敷地内には早川渓谷沿いの遊歩道があるので有料でけっこうですので、ハイカーにも乗らせてもらえないものでしょうかねえ？

No.528 - 2009/07/22(Wed) 06:41:23 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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鉄道愛好家で組織する鉄道友の会（須田寛会長、会員約３６００人）は１５日、会員が今年の最優秀車両を選ぶ「ブルーリボン賞」に小田急電鉄のロマンスカー・ＭＳＥ（６００００形）、技術的に優れた車両に贈る「ローレル賞」に豊橋鉄道の新型路面電車Ｔ１０００形と京阪電気鉄道の快速急行用車両３０００系をそれぞれ選んだと発表した。

【関連写真特集】エコ・ロマンスカー：グリーン電力で運行

　小田急の６００００形は、日本初の地下鉄（千代田線）へ乗り入れる有料特急車で、平日は通勤、休日は観光用として運用。フェルメール・ブルーと呼ばれる明るい色の車体が特徴で、昨年３月に運転を始めた。

　豊橋鉄道のＴ１０００形は、昨年１２月に営業運転を開始。狭軌軌道の新型路面電車で、純国産では初めて全面低床化を実現させた。京阪電鉄の３０００系は座席を２＋１列にし、デザインのモチーフとして月を取り入れたことなどが評価された。

［6/15　毎日新聞記事引用］

ＶＳＥに続き期待通り受賞した。小田急のロマンスカーは常に時代の最先端を行く。通勤帰りのささやかな楽しみにしているホームウェイ号にはビールサーバーを是非とも使えるようにしてもらいたいものだ。　

No.523 - 2009/06/18(Thu) 01:23:24 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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箱根町の老舗温泉旅館にある、全国でも珍しい自家用ケーブルカーが今月末に引退する。八十年もの間、宿泊客や食料を渓谷沿いの宿まで運び降ろしてきたが、老朽化のため、七月半ばにモノレール型の乗り物へと生まれ変わることになった。山道を踏みしめるように上下する”強力（ごうりき）”の活躍は、あと少しで見納めだ。

　ジリリンとベルが短く鳴り、軽自動車ほどのかわいらしい車両がしずしず、ゴトゴトと坂を下り始めた。歩くのと変わらないスピード。線路際の新緑がまぶしく、車窓からは春風が吹き込んでくる…。

　このケーブルカーは、箱根登山鉄道宮ノ下駅近くにある旅館「対星館　花かじか」の専用。国道１号と、百メートル下の谷あいにある旅館との間を結ぶために使われている。軌道は三百二十メートルあり、最大傾斜は約三〇度。所要時間は六分ほどと、のんびりしている。

　「これに乗ることで、非日常の世界に入れるんです。初めての方はびっくりされますよ」と、総支配人の稲葉浩介さん（54）。もともとは同所にあった遊園地の乗り物だったらしいが、同旅館が一九三〇年に創業し、宿泊客用になったといわれている。

　今や旅館の名物だが、その世話には手を焼いてきた。例えば、車両を支えるケーブルは夏の暑さで数十センチも伸びるので、その都度切り詰めなければならない。積雪や倒木もある。「停電で動かなくなり、山道を歩いて荷物を運んだこともありますよ」と稲葉さんは苦笑する。けれども、愛着は強いのだという。

［5/5カナロコ記事引用］

対星館のケーブルカーは紅葉の頃小ハイキングをした時に軌道を眺めていつか乗ってみたいものだと思っていた。新しいモノレール型の乗り物というのに期待しましょう。

No.522 - 2009/05/06(Wed) 07:57:54 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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京都市動物園は２４日、琵琶湖疏水記念館に通じる「東出入り口」（琵琶湖疏水記念館出入り口）を新設した。これまで岡崎通に面した出入り口一つだったが、京都市営地下鉄東西線の蹴上駅から徒歩約５分の出入り口ができたことで、来園者増加を期待している。
　同駅から疏水沿いには桜並木があり、今月末にも見ごろを迎えそう。５月〜１０月中旬までは同記念館の工事が行われるため東出入り口は閉鎖し、白川通りに面した臨時出入り口を設ける。

[3/26　毎日新聞朝刊記事引用]

個人的には地上駅だったころの路面電車状態の蹴上駅に深い思い出があります。京都の駅から一番近い桜の名所として有名な蹴上インクラインや動物園のアクセスが飛躍的に向上したのは素晴らしいことです。

No.521 - 2009/03/27(Fri) 01:52:28 [KD118153035229.ppp-bb.dion.ne.jp]
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