以下の式について教えて欲しいのですが。
PSCD at 5 years = 1 − 0.998exp (Prognostic Index) この式は肥大型心筋症という病気による突然死が5年で何%に起こるかの予測する計算式です。
,●Prognostic Index は以下の式であります。 0.15939858*左室の最大壁厚み(mm) −0.00294271*左室の最大壁厚み2 (mm2) + 0.0259082*左心房径 (mm) + 0.00446131*最大の左室内圧較差(mmHg) + 0.4583082*突然死の家族歴あるかどうか+ 0.82639195*心室頻拍あるかどうか + 0.71650361*失神あるかどうか−0.01799934*年齢 (years).
7つの項目に数値を入れていくことになります(以下の7つです)。計算式結果の数値が高い%だと予後が悪いということになりますが、7つの因子としてはどの項目がこの結果の%に影響が強いのでしょうか?何かコメントいただけると幸いです。
1.左室の最大壁厚み(mm)には:だいたい8-30ぐらいの数字が入ります 2.左心房径 (mm) には:だいたい35-55ぐらいの数字が入ります 3.最大の左室内圧較差(mmHg) だいたい10-100ぐらいの数字が入ります 4.突然死の家族歴あるかどうか 1か0となります(あれば1なければ0です)。 5.心室頻拍あるかどうか 1か0となります(あれば1なければ0です)。 6.失神あるかどうか 1か0となります(あれば1なければ0です)。 7.年齢 (years). 16-100ぐらいの数字が入ります
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No.57170 - 2019/03/15(Fri) 10:26:09
| ☆ Re: 以下の式について教えて欲しいのですが。 / noname | | |
専門家でないのでアレですが、mm2というのが2乗の意味なら、2次関数と1次関数の値比べになると思いますが、左室最大壁厚み絡みの項以外の1次の項で最も影響があるのは左心房径で、雑な比較ですが、左室最大壁厚みの2次関数と左心房径の1次関数のグラフを平行移動して比べると、2次関数の方が上に来るので、左室の最大壁厚みが最も影響を与えると思います。
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No.57176 - 2019/03/15(Fri) 16:59:51 |
| ☆ Re: 以下の式について教えて欲しいのですが。 / らすかる | | | 0.15939858×8-0.00294271×8^2 = 1.0868552 0.15939858×30-0.00294271×30^2 = 2.1335184 0.0259082×35 = 0.906787 0.0259082×55 = 1.424951 0.00446131×10 = 0.0446131 0.00446131×100 = 0.446131 0.01799934×16 = 0.28798944 0.01799934×100 = 1.799934 つまり 1は8〜30に対して1.0868552〜2.1335184 2は35〜55に対して0.906787〜1.424951 3は10〜100に対して0.0446131〜0.446131 4は0か0.4583082 5は0か0.82639195 6は0か0.71650361 7は16〜100に対して-0.28798944〜-1.799934 となりますので、変動幅(単純に最小値と最大値の差)で考えると 影響の強い順は7,1,5,6,2,4,3となりますね。
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No.57177 - 2019/03/15(Fri) 17:53:45 |
| ☆ Re: 以下の式について教えて欲しいのですが。 / IT | | | PSCD at 5 years = 1 − 0.998^(exp (Prognostic Index))
のようですね。 Prognostic Index が大きいほど突然死が5年で起こる確率が高い ということになりますが、 0.15939858*左室の最大壁厚み(mm) −0.00294271*左室の最大壁厚み^2 (mm2) は、最大壁厚み=27(mm)あたりで ピークになる上に凸の放物線になります。
「左室の最大壁厚>30(mm)だとリスクが高い」という記述にはマッチしない気がしますね。 http://www.nanbyou.or.jp/entry/320 (他の値との総合判定なので そういうこともあるとは思いますが)
実際の患者で それぞれの値がどのように分布しているか ,相関関係はどうなっているか にもよると思います。
https://www.researchgate.net/publication/275661564_Validation_of_the_2014_ESC_Guidelines_ Risk_Prediction_Model_for_the_Primary_Prevention_of_Sudden_Cardiac_Death_in_Hypertrophic_Cardiomyopathy
http://www.doc2do.com/hcm/webHCM.html
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No.57179 - 2019/03/15(Fri) 19:34:13 |
| ☆ Re: 以下の式について教えて欲しいのですが。 / IT | | | 年齢が若い患者では左室の最大壁厚が厚い傾向があり 年齢の若さの方でPrognostic Index が高くなる方向に働く ことになるようですね。 (表現は不正確ですが)
https://www.nejm.jp/abstract/vol342.p1778
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No.57183 - 2019/03/16(Sat) 08:15:39 |
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