a,b,c,dを正の整数とし、M=(ab)とする。Mの定めるxy cd 平面内の一次変換をfとし、A(1,0)B(1,1)C(0,1)のfによる像をP,Q,Rとする。P,Q,Rが同一直線上にないとき (1)a,b,c,dが満たすべき条件を求めよ。 次に、座標の原点をOとする、(1)の条件を満たしながら a,b,c,dが変化するとき、四角形OPQRの面積の最小値をmとする。 (2)mを求めよ。 (3)四角形OPQRの面積がmであるとき、四角形OPQRの内部に格子点はないことを証明せよ。 (cf)Mは二次の正方行列を表しています。
お願いします。
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No.15171 - 2011/09/24(Sat) 18:25:06
| ☆ Re: 一次変換 / X | | | (1) 題意から ↑OP=(a,c) (A) ↑OR=(b,d) (B) ↑OQ=(a+b,c+d)=↑OP+↑OR (C) ∴P,Q,Rが同一直線上にないためには ↑OP//↑OR であってはいけないので ↑OR≠k↑OP (k:実数の定数) これより b≠ka (D) d≠kc (E) (D)(E)よりkを消去して ad-bc≠0 (F) (2) (A)(B)(C)により四角形OPQRはOP//QRの平行四辺形 (P) ∴その面積をSとすると S=(△OPRの面積の2倍)=OP・OQsin∠POR =OP・OR・√{1-(cos∠POR)^2} =OP・OR・√{1-{(↑OP・↑OR)/(OP・OR)}^2} =√{(OP・OR)^2-(↑OP・↑OR)^2} =… (自分で計算してみましょう) =|ad-bc| ここで(F)とa,b,c,dが正の整数であることから m=(Sの最小値)=1 (3) 四角形OPQRの内部の点をT(j,k)とすると(P)より ↑OT=x↑OP+y↑OR (0<x<1,0<x<1) (G) これに(A),(B)を代入すると ↑OT=M↑OU (H) (但し↑OU=(x,y)) ここで(F)よりMには逆行列が存在するので(H)より ↑OU={M^(-1)}↑OT (I) さてTが格子点であると仮定すると、(2)の結果により (I)の右辺の成分は整数 (j,kが整数となることに注意して、具体的に計算して確かめて下さい) となりますがこれは(G)に矛盾します。 よって背理法により問題の命題は成立します。
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No.15172 - 2011/09/24(Sat) 19:40:29 |
| ☆ Re: 一次変換 / angel | | | (1) 行列Mが正則 ( 逆行列を持つ ) というのが必要十分条件 もし正則でなければ、P,Q,R ( といわず、全ての点Xに対するf(X) ) は必ず同一直線上に来ます。なので必要性については簡単です。 では、正則ならば「必ず」同一直線上に来るのか。十分性について説明が必要です。 これについては、↑p=f(↑a), ↑q=f(↑b), ↑r=f(↑c) という関係と、↑b=↑a+↑cから。 一次変換の性質 ( 線形性 ) から、f(↑b)=f(↑a)+f(↑c) つまり、↑q=↑p+↑r Mが正則なら、↑p,↑rは非ゼロで一次独立ですから、P,Q,R は一直線上にはないことになります。( OQの中点、P,R は一直線上にありますが )
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No.15173 - 2011/09/24(Sat) 19:42:41 |
| ☆ (3)別解 / angel | | | あら、既にXさんが回答されていましたね。 では、(3)について別解。
(2)に出てきた話により、全ての頂点が格子点となっている平行四辺形の面積の最小値は1です。 同様に、全ての頂点が格子点となっている三角形の面積の最小値は半分の1/2です。
そうすると、もし□OPQR=1 かつ □OPQRの内部に格子点Xが存在したとすると、 □OPQR=△XOP+△XPQ+△XQR+△XRO 1≧1/2×4=2 ということで矛盾を生じます。
※不等号を等号なしのものに間違えていたため、訂正しました
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No.15174 - 2011/09/24(Sat) 19:47:56 |
| ☆ Re: 一次変換 / loass | | | No.15176 - 2011/09/24(Sat) 23:32:25 |
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