x>0において、関数f(x)、g(x)、h(x)を f(x)=e^x-x^e,g(x)=e^(x-1),h(x)=x^(e-1) で定める。なお、eは自然対数の底であり、2<e<3であることを用いてよい。 (1)1<x<eのとき、logg(x)<logh(x)であることを示せ。 (2)f(x)の増減を調べて極値を求めよ。 (3)x>2eのとき、f(x/2)の符号を答えよ。また、極限lim[x→∞]f(x)を求めよ。 (4)kを実数の定数とする。方程式f(x)=kの異なる実数解の個数を求めよ。
教えていただきたいです。よろしくお願いします。
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No.80072 - 2021/12/26(Sun) 23:15:14
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / X | | | (1) logh(x)-logg(x)=F(x) と置くと F(x)=(e-1)logx-x+1 ∴F'(x)=(e-1)/x-1={(e-1)-x}/x ∴1<x<eにおいてF'(x)<0ゆえ F(x)>F(e)=0 よって logg(x)<logh(x)
(2) 条件から f'(x)=-e{h(x)-g(x)} ここで(1)の過程と同様に考えると 0<x<eのときF(x)>0 F(e)=0 e<xのときF(x)<0 ∴ 0<x<eのときh(x)-g(x)>0 h(e)-g(e)=0 e<xのときh(x)-g(x)<0 となるので、 0<x<eのときf'(x)<0 f'(e)=0 e<xのとき0<f'(x) ∴f(x)は極小値f(e)=0を持ちます。
(3) 前半) x>2eよりx/2>e ∴(2)の過程からf(x/2)>0 後半) x→∞を考えるので 1<x としても問題ありません。 このとき e^x>1+x+(1/2)x^2+(1/6)x^3 (証明は省略します) ∴f(x)>1+x+(1/2)x^2+(1/6)x^3-x^e ={1/x^3+1/x^2+1/(2x)+1/6-1/x^(3-e)}x^3 →∞(x→∞) ∴lim[x→∞]f(x)=∞ (後半については前半を使った方針があるかもしれません)
(4) 問題の方程式の実数解の個数は 曲線y=f(x)と直線y=kとの交点の個数 に等しくなります。 ここで lim[x→+0]f(x)=1 と(2)(3)の結果に注意して 曲線y=f(x)と直線y=k を描くことにより、求める実数解の個数は 0<k<1のとき2個 k=0,1≦kのとき1個 k<0のとき0個 となります。
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No.80079 - 2021/12/27(Mon) 18:54:35 |
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / 松尾と三好 | | | 全問解説ありがとうございます。
(1)で「1<x<eにおいてF'(x)<0」とありますが、どうしてそうなるのかわからないので、もう少しかみ砕いて説明していただけると非常に助かります。お手数をお掛けしてすみません。
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No.80082 - 2021/12/27(Mon) 22:08:34 |
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / IT | | | 横から失礼します。 >(1)で「1<x<eにおいてF'(x)<0」 は間違いだと思います。 log は、増加関数なので F(x)=h(x)-g(x) とおいて これを評価すればよいです。 F(1)=F(e)=0,F'(1)>0,F'(e)<0,1<x<eにおいてF''(x)<0 を使うのでは?
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No.80084 - 2021/12/27(Mon) 22:59:28 |
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / 松尾と三好 | | | ITさん返信ありがとうございます。 やはりそうですよね、その方法で一度やってみます。
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No.80085 - 2021/12/27(Mon) 23:12:59 |
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / X | | | >>ITさんへ ご指摘ありがとうございます。
>>松尾と三好さんへ ごめんなさい。e-1の値の評価を間違えていました。 (1)(2)(4)を改めてアップします。
(1) logh(x)-logg(x)=F(x) と置くと F(x)=(e-1)logx-x+1 ∴F'(x)=(e-1)/x-1={(e-1)-x}/x そこで1<x<eにおけるF(x)の 増減表を書くと lim[x→1+0]F(x)=0 lim[x→e-0]F(x)=0 で F(x)はx=e-1で極大 となっていますので F(x)>0 よって logg(x)<logh(x)
(2) 条件から f'(x)=-e{h(x)-g(x)} ここで(1)の過程と同様に考えると 0<x<1のときF(x)<0 F(1)=0 1<x<eのときF(x)>0 F(e)=0 e<xのときF(x)<0
∴0<xなる任意のxに対し、 F(x)の符号とh(x)-g(x)の符号が同じである ことに注意すると 0<x<1のときf'(x)>0 f'(1)=0 1<x<eのときf'(x)<0 f'(e)=0 e<xのときf'(x)>0 ∴f(x)は 極大値f(1)=e-1 極小値f(e)=0 を持ちます。
(4) 問題の方程式の実数解の個数は 曲線y=f(x)と直線y=kとの交点の個数 に等しくなります。 ここで lim[x→+0]f(x)=1 と(2)(3)の結果に注意して 曲線y=f(x)と直線y=k を描くことにより、求める実数解の個数は 1<k<e-1のとき3個 0<k≦1,k=e-1のとき2個 k=0,e-1<kのとき1個 k<0のとき0個 となります。
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No.80093 - 2021/12/28(Tue) 06:45:55 |
| ☆ Re: 数?V/微積・極限 / 松尾と三好 | | | >>>Xさんへ わざわざ再解説ありがとうございます。 非常に助かりました。お手数をおかけしてしまって申し訳ないです(-_-;)
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No.80109 - 2021/12/28(Tue) 19:47:31 |
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